1人目(ep.1)
5月中旬、前期期末のテスト期間に差し掛かる。いつものように雑談をしていた。
俺「でさ〜、最近Live By Lovemorningって言うゲームにハマっててさぁ」
ーコメントー
(えーなにそれスマホゲー?)
(待って俺もそのゲームやってる!)
(今テスト期間でしょ?勉強しなくて大丈夫?)
俺「PN4のゲームだよ〜、勉強はちょ〜余裕。まかせろ。」
ゲームの話をしている時に、ほぼ毎回配信を見に来てくれている女の子が来た。
俺「あ、苺ちゃんいらっしゃい!今日も来てくれてありがとう!」
苺ちゃん(お邪魔します!今日はなんの話してたの?)
俺「テスト期間だよねって話とかLBLって言うゲームの話してた〜」
苺ちゃん(え〜なんか難しそう、田中くんマインドクラフトやってないの?)
俺「やってるよ、ただ1人だとすぐ飽きちゃうから最近そんなやってないな」
苺ちゃん(じゃあ私とやろうよ!)
俺「じゃあ配信終わったら一緒にやろうか、後でDM送るね」
インターネット上の人にナインやニンスタなどの他SNSを教えるを教えるのは良くないらしいが、そんなことより女の子とゲームがしたい。
ナインを交換し、通話を繋げる。
「やっほ、初めまして?でいいのかな」
(配信でいつも話してるから初めましてじゃないよ笑)
「たしかに笑」
(田中くんの本名はるとって言うんだね、アニメの主人公の友達ポジに多そうな名前笑)
「そうそう、って、なんだよその微妙な立ち位置笑。苺ちゃんはいちかって言うんだね、」
(うん。名前ちょっと捻ってるだけ、あんまいい名前思いつかなくてさ、それよりゲームしようよ)
「そうだね。フレンドコードチャットで送るね!」
ゲームをしているうちに3時間が経った。
「うわ、もう夜中の2時じゃん早っ」
(ほんとだ!明日も学校あるからもう寝なきゃ)
「そっかそっか頑張ってね!また一緒にゲームしよ」
(うん!けどはるとくんも学校でしょ!早く寝なよ笑、おやすみ。)
「うん、ありがと笑、おやすみ」
久しぶりに3時間もゲームした。今日は疲れたせいかもう寝そうだ。
遅刻しないように6時半にアラームをセットした。
〜朝7時40分〜
下の階から母親の叫び声がする。
「はると〜?何時まで寝てんの!今日も学校でしょ!」
「う〜ん、、、はっ?もうこんな時間?遅刻なんだけど無理お腹痛いトイレ。」
こうしていつも寝坊して起きながら腹痛でトイレに篭もる。
典型的な起立性調節障害だ。
ちなみに自慢じゃないが中学生の1、2年生合計での遅刻回数は100を超える。最近は特に酷い。ほぼ毎日遅刻だ。
そんな日々を過ごしていたある日の夜、いちかちゃんから通話がしたいと言われた。
(ゲームしよ!)や(暇だから構って)と言われていたから改まられると違和感が凄い。
「もしもし、どうしたの?」
(いつも全然寝付けなかったんだけどさ、はるとくんと通話するようになってからは寝れてたの。
でも最近また寝れなくなっちゃって、もっと声聞きたいから寝落ち通話しよ?)
「寝落ち通話」文字を見ればそれが何なのかは検討が着くが、初めて聞いた言葉に少し戸惑ってしまった。話を繋ぐために慌てて聞き返した。
「寝落ち通話って何?」
(いつも私たち夜通話してるじゃん、
普段はおやすみって言って切るけど、切らないで繋げたまま一緒に寝るの。)
「ふーん、まぁ良いけど。俺の声で寝れるならもっと早く言ってくればよかったのに」
(恥ずかしくて中々言えなかったの)
「かわいい。」
マイクが音を拾わなかったのか、恥ずかしくて無言になっているだけなのか、少しの間静寂が続いた。
(そっ、そういえば私今日からテスト期間入ったんだけどはるとくんは?)
「まじ?早いな。俺は明後日から。」
(はるとくんちゃんと勉強してる?テストで赤点とっても知らないよ?笑)
「大丈夫だよ、俺、天才だから。」
何が大丈夫なのだろう。宿題もしなければ普段授業中は寝ている。
そんなので点が取れたら真面目に勉強している皆がバカみたいじゃないか。
(ふぁ〜ぁ、私もう眠いや、明日起きたらまた話そ)
「朝起きれるかな、俺が起きる頃にはいちかちゃん既に家出てるかも笑」
(起きてよ!朝声聞きたい!)
そうか、今日は繋げたまま寝るんだった。
「わかったよ。頑張って起きるね笑。おやすみ」
(おやすみ)
それから30分程だっただろうか、俺はいつも通り寝れず、スマホで漫画を読んでいた。
(はるとくん、起きてる?)
「起きてるよ、どしたの」
(あのさ、私と付き合ってよ。)
なんだ?何を言ってるんだ?
俺の頭が冴え渡る。眠気が無くなった。
「えっ、と、俺と?付き合う?」
(うん。)
「どしたの急に笑、どっきり?」
(どっきりじゃないよ。はるとくんのことが好きなの。)
「うーん、わかった。これからよろしく。」
何がわかったのだろう。恋愛のれの字も知らないくせに。
「ただ俺今まで付き合った事ないからどう言うのが正解かわからないんだよね」
(え!嘘だっ。いつも面白くてこんなに優しいのに。絶対モテモテでしょ)
「うーん、小学生の頃に告られたことはあるけど、それってあり?」
(今は?絶対人気あるでしょ)
「それがモテてないんだなぁ。顔は悪くないと思うんだけど、」
(それ自分で言うんだ笑。そう言うとこじゃない?笑)
「そこか!盲点だった。」
(じゃあほんとに眠いからもう寝るね、おやすみ)
「うん、おやすみ。これからよろしくね。」
、、、頭が追いつかない。
かくして俺は人生初彼女が出来た訳だが。これからどうすれば良いのだろう。




