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ふぁでぃす・ばでんでぃん! ~バッドエンドからはじまるループもの~  作者: 作一生一
ミズコガエシ編

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 一方その頃、アサカは意気揚々(いきようよう)と舟に乗り込み、海へと出ていた。

 

 ヤオの残した眼球を放ると、あれほど荒れていた海が嘘のように静まり返る。

 

 ソレを見たアサカは狂ったように笑いだし、故郷の島に向けて舟を進めた。

 

 そろそろ夜も開けようかとする頃合いである。朝日を受け海が(きら)めいた――その時、

 

 突如としてその色が()()()()()()()

 

 まるで水面下に赤い大蛇が(ひそ)んでいるかのような光景。

 

 アサカが驚き戸惑っていると、ついには赤い水が八つに分かれて立ち上がり、あっという間に舟を転覆(てんぷく)させた。

 

 (おぼ)れまいとするアサカだったが、足掻(あが)けば足掻くほど、その四肢は一本ずつ赤い水に絡めとられ、やがては海の底へと沈んでゆく。

 

 その最中(さなか)、アサカはたしかに耳にした。

 

 あの女の、ヤオの勝ち誇った哄笑(こうしょう)を――。

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