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君に捧げる甦りの宝珠  作者: rーei
第2帖 羅城門の乱
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第1話

 紀貫之が八〇にして、歌の極みに達した後、祟りと怨霊の噂が広まる世に、また一つ、乱の予兆が現れた。


 羅城門。


 平安京の正面門である。


 気(き)霽(は)れては風(かぜ)新柳(しんりゅう)の髪を梳(くしけづ)り、氷(こおり)消えては波 旧苔(きゅうたい)の鬚(ひげ)を洗う


気霽風梳新柳髪。氷消波洗旧苔鬚。

 

 時の右宰相の父の友人で、師である都良香が羅城門のことを読んだ時、下の句はどこかから返って来た。


 道真は下の句は鬼が言ったのだろうと言った。


 以来、羅城門には鬼が棲むと言われる。


 都の正面玄関になり、人通りが多い門だ。


 そこへ、チントン・・・と、一斉風靡した新興宗教の行列が、神輿を担ぎ、入れろと近づいて来ていた。

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