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前文 床に伏せた大戦士長の遺言より
「死は次の瞬間における形の一つに過ぎない。
雨に打たれ墜落しようとも
熱に力尽きても
寿命を全うしても
そして人間共に狩られようとも。
それらは同じ一つの形だ。
なればこそ、怯えるな。恐れるな。
それはただそこにあって、ただそこに行き着くだけだ。
そこにたどり着くまでに何事かを成せ。
仲間のために獣を狩り
次世代の子を残し
世界を生き抜け。
いつそこにたどり着いても良いように、全てをかけて駆けろ。
決して驕るな。
決して怠けるな。
空の陽も、周囲の山々も、いつだって私達を見ている。
死が迎えに来た時に後悔なんぞするもんじゃあない。
そう、私のように――」




