表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/31

エピローグ これからの道 

「おーい、ダイス!今日の仕事はおしまいだ!片付けに入るぞ!」

「わかった!前と同じ場所でいいんだな?」

「おう!たのんだぞ、息子よ!」



あの戦の後しばらくして落ち着いたころに、俺は除隊申請をしていた。

そして騎士団を退団、故郷の村に戻ってきていた。


正直言うと、あの最後の戦い・・・俺は死ぬと思っていた。

俺は人同士の戦いをあまり深く考えていなかったことを知ることになったのである。

最後のあの衝撃・・・死を感じたね。

それで怖くなったってわけだ。

一応除隊という形となったので、騎士団から大金渡された。

まあ、傷んだ農工具の修繕とかに使ったけど・・・まだまだ使いきれないほどくれたな。



というか・・・俺の分だけじゃないんだよな。




「お義父さん、こちらの片付け終わりましたよー」

「おー、ありがとうな。ユフィちゃん」



はい。驚くことに、俺の帰省についてきてました彼女。

ちなみに彼女が第三王女ということは両親には教えていない。

というか本人がその地位を返したと言っていた。

王家との血縁関係はあるが、今の彼女は「ユフィ・カラー」である。

それはそれとして、父さんを「お義父さん」呼びしないでください。普通に乗り気になってるから両親。



「・・・首都から離れた、流通が盛んでもない地によく来ようと思うよな」

「・・・けれど、自然の資源豊富」

そんなことをぼやいていたら、近くから声が来た。

振り向くと、1丁のマナ銃を肩に担いだ女の子が立っていた。

その向こうでは、大人たちが輪になって騒いでいた。

「今日も大量だったみたいだね、リース」

「撃ちまくった。満足。しばらくお肉いっぱいだよ」

そう言って、自慢げな顔をしている。まあ、彼女の腕は知っていたが個人で使っても上手いとはな。

そんなことを考えていると、ユフィが近づいてきた。

「あ、リースお帰りなさい。あの様子ですと、今日の狩りも大成果だったようですね」

「もちろん。ちゃんと捕りすぎにならないようにも気を付けてる」

「そうですね・・・あなたの腕だと、すぐに狩りつくしそうです」

「・・・そこまで少なくはないと思う」

そんな会話を和やかにしている2人。


なお、ついてきたのは2人だけではない。





家に帰ると、台所で食事の準備をしている人物が2人。

「おう!帰ったぞー」

「ただいま」

「ただいま帰りました」

「ただいまー」

4人順番に言うと、その2人が振り向いた。

「お帰りなさい。今日も時間どおりでしたね」

「おう!手伝いが増えて仕事がはかどってな。本当に助かってるよ」

「こちらも人数が増えましたけど、手伝ってくれる娘ができてなにも。もうすぐ準備できますから、先に綺麗にして来てくださいね」

そんなことを話している2人。

というか母よ・・・娘呼びはやめてくれ。何なら帰ってきた2人についてもだ。

そんな3人の集まりを、手を洗いながら眺めているのだった。

「ユフィ、リースおかえり」

「ただいまです、ライム。食事準備おつかれさまです」

「ただいま。おなかすいた」

「まあ、ユフィは料理経験ないしね。今日も後で少し教えるよ。リースは手を洗ってくること。もうすぐできるからね」

「そうですね。よろしくお願いします」

「いえっさー」




・・・はい。なぜか3人とも一緒に来てます。

ユフィは先ほど言った通り。

リースは特に家のほうに問題がないそうで、ついてくるという話になっても荷物まとめるだけだったそうだ。

ライムは騎士団総長の娘であり貴族なのだが、実は弟がいた。戦死した彼ではない、もう1人の弟だ。

なんでも、今年に騎士学園に入学するそうだ。少し年が離れた弟だったんだな。

ゆくゆくは彼が家の跡取りとなるので、家のほうは問題ない。騎士団も、世襲制ではないので彼女が残らないといけない理由にはならないとのこと。




という建前を言っているが・・・実際はすでに俺の気持ちだけである。

騎士団をやめて故郷に戻るという話を彼女たちにしたとき、その時すでについてくるという言葉を貰っている。

そして、その時に彼女たちから告白を受けている。

だから両親が娘としているのもそういうことだ。

すでに、国の法律として一夫多妻が認められるようになっている。

彼女たちの仲も良好。問題が起きそうな感じは今のところはない。


ではなぜ返事を保留にしているのか。

答え、俺がやっていけるかどうかだけが問題なだけ。



まあ、戻ってきてからの生活でそれも大丈夫かと思えてきた次第だ。

今の作業にひと段落したら・・・返事をすることにしている。


3人とも幸せにするよう頑張ります。結婚してください・・・と。






大好きだったゲームの世界に転生しました。

しかし、前世での願いはかなわず俺は英雄にはなれませんでした。



それでも今ははっきりと言えます。

この世界にこれてよかったと。




この世界での両親と、3人の笑顔に囲まれながら

俺は今、最高の気分です。



こうして、この作品の主人公は戦場を離れてのんびり暮らしていくことになりました。



この作品を書こうと思ったきっかけは

「大体の異世界転生した主人公は、何かしらの能力で最強になっている」という

その流れにならない「脇役」になってそのまま終わる人物が主人公の作品を作ろうと思ったのがきっかけでした。


上手くまとめれたかどうかは・・・私としてはこれくらいでいいのではないかなと。

大体、30話くらいで終わる作品にしようと思って書かせていただきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ