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第22話 そしてやってきた、ゲームとは違う未来 

そして、バルガス帝国との戦争は終わった。



ギガフォートレスの撃破と同時期、英雄達が目標の破壊に成功したのである。

同時に、重要人物としていたガルー総指揮官の死亡も確認された。


さらに他の砦にも動きが起こった。

突如、帝国の起動鎧がうなだれたり倒れたりしたのである。

そうならなかった起動鎧からは慌てたような雰囲気が見られたと。

不審に思いつつも、砦の待機騎士たちは攻撃に移る準備を始めたのだが・・・敵側の動きはそのままだった。

なので一気に攻撃にでたところ、倒れた機体は立ち上がる様子を見せることもなく動かないままであった。

そのまま攻撃を開始、大した抵抗を受けることもなく敵部隊の壊滅に成功したのである。

その後、敵指揮車を調べたところ驚くべきことが分かった。

無人機を起動させたり動かしていたのはギガフォートレスからだった。

現地にあった指揮者は、中継地点となっていただけのもの。そこで無人機を動かす指示を出すことができていたわけではなかったようである。

王国の動きを見てそれを知らせるためだけに配置されていたのだった。

乗っていたのは、指揮経験のない者ばかり。




極めつけは、ギガフォートレスの搭乗者に皇帝がいたことだった。

王国との戦争継続を訴えていたのは皇帝と一緒に乗っていた者がほとんどだった。

結果、穏健派が一気に巻き返しを行い戦争終結へといたることになった。


なお、同時にその中に今回の侵攻作戦において多大な貢献をした人物もいたと証言があった。だが・・・その人物が転生者だったのかどうかは知ることはできなかった。状況証拠だけではそうだと言えるが、それだけだった。



その後の話だが。

帝国に関しては、穏健派の人たちが立て直しをしていくことになった。

また、起動鎧の製造ラインは王国から職人を呼んで調整。王国と同じ仕様の起動鎧を生産していくことになった。

なお残った帝国産の起動鎧だが、戦闘用ではなく災害救助に使用していくことになった。

王国の武装を共有しようかとされたが、出力が足りずに使えなかったのが理由である。





なお、停戦が決まった後からすぐに王国は戦後処理を開始した。


最初にされたのは戦死者たちの葬儀である。

戦闘が中央防衛拠点以外で起きなかったゆえに、今までの戦闘より人数は少なかった。

だが、たった一人のために葬儀は大きく行われた。

この戦争を終結に導いた、1人の英雄のために。

彼は騎士の称号を持っていなかったが、その功績によって騎士として埋葬されることになった。

シップは・・・満足しただろうか。それはわからない。


まあ・・・入院してて参列できなかったんだけど。



他に行われたのは、防衛拠点の修繕だったり帝国との話し合いだったり。

何しろ色々と行われていたというわけだ。




それから1か月が経過した。

帝国との今後についての話し合いは今なお続いている。当然だ。

修繕などは終わっていない。1か月でできたら脅威だ。

確認することが大体終わって、どれから手を付けていくのかが大筋で決まったのでその話し合いが落ち着いてきたというだけである。


あの戦から生還した騎士たちもほとんどが退院している。

俺も退院して、今は恩賞ということで長期休息期間を与えられている。

まあ、あの起動鎧も修理ができるかどうかってくらいらしいからな。


退院初日は、とりあえず部屋の片づけかな。

それとシップの部屋の遺品整理もすることにした。

以前の基地の件に関わったことで、彼の家族は逃げるように首都からいなくなっていた。

なので、もしもの時の遺品整理は名乗り出てきた人物に頼むよう彼が依頼していたそうだ。

そうして整理した時、彼の言っていた物を発見した。

一通の封筒・・・その中には彼の秘密が書かれていた。

ある程度予想していたが、彼も転生者だった。

さらに彼の取り巻きだった生徒たちも全員、転生者だったと。

理由は、自分自身が新しい英雄になるために利用するためだったと。

話をして、利用しやすそうな相手として選ばれたのがシップだったそうだ。

おだてて持ち上げて調子に乗らせる。そうして力をつけてきた彼の窮地を助けることで自分たちの株を上げるつもりだったそうだ。

だが、2年の時に起きた補給基地の時に功を焦って出撃し全員死亡。その時に気づいたそうだ。

彼はその時から、自分がただ利用されていたことに気づいたと。

そして・・・前世の彼もまた、直属の部下になった後輩に利用されていたそうだ。

その記憶まで思い出した彼は、この世界でも元の世界でも同じ状況になった自分の人生が嫌になったそうだ。

それ故無気力になり進級試験に失敗、後は流されるように整備員の手伝い要員になっていたと。

彼の手紙はそこで終わっていた。

恐らく、あの基地でメテオブレイカーを見つけて咄嗟に動いたのだろうな。

今となっては、彼が最後どんなことを思ってあれに乗ったのかはわからない。

彼は・・・満足していたのだろうか。




それから翌日、あの2人の墓参りにも行った。

帝国との戦争が終わったことを教えに。

最も、彼女がどこに行ったのかはやはりわからないままだが。

願わくば、この平和になった国のどこかで生きていてくれたらいいのだが。




それから1週間後、英雄たちの帰還で首都は盛大な祝いモードになっていた。

彼は、本当のこの国の英雄となった。

また、ゲーム内と同じように・・・いや、違うな。

そばにいる彼女たち全員の願いにより、彼との一夫多妻が認められることになった。

ただ、この制度は彼だけが対象となったものではなかった。

誰でも、それをすることができるようになった。

第二王女が法案に関わったからな。彼個人の話では終わることができなかったようだ。



最も、すぐに一夫多妻でやっていける人がいるかと言われたら・・・いないだろうな。

予想通り国内で多数の申請があったそうだが、7割くらいが破局した。




それから、2国の話し合いや修繕作業などが行われる傍らで俺たちは最後の学園生活。

最も、大半がすでに実践経験者なので卒業後の配属先もおおよそ決められているそうだ。



そして、特に大きな変化が起きることなく卒業式。


英雄殿が学園生ではなくなるのもあり、騎士団内の人事異動が行われることになった。


なにやら、今後についての大きな話し合いになるとのこと。








他人事みたいだって?



あと2話でおしまいです。


来週火曜日にまとめて投稿します。

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