#35読書感想「ケーキの切れない非行少年たち」(宮口幸治)
本の題名:「ケーキの切れない非行少年たち」
著者名:宮口幸治
出版社:新潮新書
ジャンル:ノンフィクション
(※なお、少年というのは少女もふくまれるそうです。慣例、少女であろうと少年と呼ぶそうなので、私も感想文でこどもたち、あるいは少年と書きます)
読んでいて、とても、複雑な気持ちになりました。
なるほど、そんな問題がこの世にはあったのか、という気持ちや、そういう非行少年たちに支援があまりなされていない現実に驚きとやや悲しみのような感情を感じたり、「図が写せない。ケーキを五等分することができない。ケーキの三等分が、できない」というこどもも非行を犯した子たちの中には一定数居ることに固まりました。
また、それとは関係ないのですが、思ったのが「ああ、自分ができることは当然相手もできると思うことは大間違いなんだな」という反省につながったというか。
また、世の中には色んな人がいて、支援が必要な人もいるのだ、と改めて当たり前の事実に気が付かされました。複雑な気分です。
なまけてるんじゃない。努力不足なんじゃない。どう頑張っても、頑張って勉強したり、反省したり、そういうことを積み上げていくための「土台・基礎」が作れていない人達(この本の場合はこどもたち)が居るのだ――それが現実なのだ――ということに、驚きました。
私は今まで、色々なこと(あまりにも非現実的な目標でなければ)が、みんな、努力の方向性さえ間違えず、モチベーションを適切に保ち、健康を損なわず、継続して取り組み続ければ大概のことは皆、やればできると思っていました。
ようするに、私はいろいろなことを思い込んでいたのだな、とこの本を読んで思いました。
複雑な気持ちになる本でしたが、読んだことは少しも後悔していません。読んで良かったと思います。
取り扱いがむずかしいテーマを扱った本書の感想なので、全体的に(私は完全な門外漢ですし)ふわっとした感想になってしまったという後悔はありますが、ですが、この本に関してだけは感想を読むというよりは、実際に読んで読者さんが思ったことを大切にして欲しいなと思いました。
言葉にあらわすのが難しい複雑な気持ちです……。
世の中には色々な意味・状況で、さまざまな支援が必要な人々が居ますが、支援がとどこおりなく、そういったさまざまな状況の人々に、届くと良いなと、思いました。




