#25読書感想「公開処刑人森のくまさん」(堀内公太郎)
本の題名:「公開処刑人森のくまさん」
著者:堀内公太郎
出版社:宝島社
ジャンル:ミステリ
エンタメ体験として、とても面白かったです。掲示板のやりとりが生々しく、えげつないので取り扱い注意の洗剤や危険薬品みたいな劇物的な刺激もあるんだけど、それ以上にキャラクターが立体的で魅力的に感じました。
キャラクター性が、「おぞましさ・負・闇」と「魅力・興味を引く感じ・面白さ」が両立していて、そのバランス感覚がすごいなあと感じました。
あと、犯人が「森のくまさん」を名乗っている理由が、そういうことか……! と。また、全体的にネットのサイバー犯罪に近いような部分もある殺人事件をあつかったフィクション作品なのでアガサ・クリスティーとかの時代にはない機械が出てくる新しい時代のミステリなんですが、ミステリ小説としてのクラシカルな面白さがあって好きでした。
個人的に、警察官の健人くんと妹と、健人くんの恋人の子には幸せになってほしいです。架空の化粧品会社のエスケイのマネージャーさん(作中のキャラの母親)にも幸せになって欲しいなという気持ちになりました。
そして終わり方も、王道かつ後味の悪い、でもエンタメ的には非常に気持ちいい終わり方で、好きだなぁと思いました!
ただ、掲示板のやりとりがえげつなさすぎるのと生々しくて品がないのが、合わない人には合わないだろうなあという気持ちがあります。
でも、冒頭の歌う部分とか、映画を観ているような感じがあって、好きです。個人的には、すごく好きな作品でした。堀内公太郎さんの小説は他にも、『公開処刑板 鬼女まつり』と『既読スルーは死をまねく』と『だるまさんが転んだら』が本棚のどこかにあったはずなので、いずれまた後日(来年あたりに)読めたら良いな~と思います。




