#22読書感想「世界最強の商人」(オグ・マンディーノ)
本の題名:「世界最強の商人」
著者:オグ・マンディーノ
翻訳者:山川紘矢・山川亜希子
出版社:角川文庫
読んだ本の数:22冊目
● ● ● ● ● ● ● ●
――挫折こそ前進するチャンスなのだ。
年老いたパトロスの言葉にわくわくしました。
人々を心から良い点を探し心の中で好意を持とうと努力することと、「成功から程遠い習慣や考え方をしている人々と距離を置く」ことは矛盾しないのだなと思いました。
愛があるからこそ、距離を置く。
行動として美しいし、お互いのためにもなると思います。
また、『小さな行為も繰り返し行われればどんな仕事でも完成させることを知っている』という言葉には鼓舞されました。
また、『今日が最後の日だと思って生きよう』という部分には、ぼーっとしていると過ぎて流れてしまう『今日』という時間が実はとてもかけがえのないものであることを思い出しました。
昨日を捨て去り、不確実性がめいいっぱい詰め込まれた考えてもどうにもならない明日のことも考えない。
ただ、今日という日をよく生きる。
『今日』や『今この瞬間』の積み重ねで人生はできているということを忘れてしまいそうになりますが、『今日を最後の日だと思って生きる』というのはつまり、『今にフォーカスして、今を大切に生きる』ということかなと思いました。
今日を人生最後の日だと思って生きたら私はたぶん何もせず牛沢さんの実況動画を見ながら、コンビニのお菓子とごはんをたくさん食べるという自堕落まっしぐらになってしまうので(笑)、現代風に言い換えると『今をマインドフルに生きる(今に集中して、味わうように、丁寧に、大切に、今を生きる)』ということかなと、個人的には思いました。
ただ、夢を追いかけている人や成功したい人の背中を押して前に進ませ、鼓舞してやるような良いことがたくさん書いてある本書ですが、『気分が悪いときは仕事を倍にしろ』という部分についてはさすがに反対意見でした。
気分が悪いときは休めるのであれば休むか、あるいはスケジュールを調整して資格試験の勉強であればいつもよりも少ない自主ノルマを設定して、いつもより控えめな量を勉強したほうが長期的に見れば良いのではないかと思います。人生や資格試験は短距離走ではなくマラソンだからです。
ですが、他の部分にはおおむね賛成でした。
特に「世の中のすべてのものは過ぎ去っていく」というようなことを書いてあった部分の考え方は心に響きました。
嫌なことも、憎しみも、すべてはいつか過ぎ去っていく。
それは少し残酷でドライにも聞こえますが、たいていの場合において感情は風化するものだよなというのは私も(まだ20数年の人生ですが)実体験として思います。
昔嫌だったこと、悲しかったこと、つらかったこと。そういうものは、だんだんと記憶が色あせて、遠く遠くへ過ぎ去っていく。
少し、勇気をもらえます。
また、最後の唐突な神への祈りの文や物語の締めくくりは少しアメリカ的だなあと微笑ましいような苦笑いをしたのですが、でも宗教色が強いアメリカではこういう書かれ方をした本が人気になるのも分かる気がします。
【まとめ】
私もなるべく、その日にしないといけないことは早めにおわらせて、明日や未来のために――つまり自分のためになりそうなことをしようと思いました。紙の本の読書や、英文法の勉強がそれです。
すらすら読めるのに、なにかが少し心に残るような、ふしぎな風味の自己啓発本でした(※食べ物ではないけど)。




