60:事後
パッと目が覚めれば今までにない重さが俺の体にあった。
苦しいほど重いわけではなく、いつもよりも重さを感じている。
まず俺の目の前には爆乳が存在していた。
左を見ればリリスが俺の頭を包み込むように爆乳を押し付けていた。
それから右腕を見れば腕枕をしてぐっすりと寝ているエイルの顔が見える。
いつもならこれで終わりだが、今回は違っていた。
俺の息子を枕にして寝ているテレイアの姿があった。しかもうつ伏せになってだ。
俺はリリスの好みによって下の毛は永久脱毛している。テレイア以外はもれなく毛はリリスによってなくしているけど、確実にテレイアは俺の使いに使った誰の体液か分からない臭い一物に鼻をつけている。
……いや、それはどういうことだよ。どうしてそこを枕にして寝る必要があるんだよ。
ていうか臭くないのか? いや絶対に臭いだろ、と思ったが、テレイアは快眠を決めているからこっちが気にすることはない。でも朝勃ちがあるからテレイアがそれで起きないか疑問だったが大丈夫な様子だ。
でもまあ……昨日の4Pはすごかった。
特にテレイアの乱れようがヤバかった。
テレイアが今まで受けていたことを知っているが、どうやらテレイアはマグロだったらしく自分から動いたことがなかった。
でもそれを許すリリスではない。
リリスがテレイアに騎乗位をするように言ったところ、その技がヤバかった。
最初でえぐい動きをしていたから、神業騎乗の影響を受けて騎乗位すらも適応されて今まで受けた騎乗位で一番よかった。
まさか自分で与えたスキルオーブで快楽を受けるとは思わなかった。
それに調子をつけたテレイアはどんどんと騎乗位で搾り取ろうとしてきたが、サキュバスと性女の相手をしていたのだからそれくらいでは搾りつくせはしない。
ただエイルとリリスも黙ってはいないからテレイアを早々にイカせて交代したりと乱れに乱れまくった。
股間が乾くことなく交わりあった。
一番印象に残ったのはテレイアのイチャラブセックスを知った時の反応だ。
今まではマグロで嫌いだった相手に体を許していただけだが、今回は少なからず俺に好意を持ってくれていたからお互いの体にふれあい、心を通わせるセックスをした時のテレイアの乱れようがすごかった。
キスや愛撫、囁きがテレイアを刺激し、白目をむいた瞬間もあった。
いつもすかした顔のテレイアがこんな表情を浮かべているのを見て俺も激しくなったのを覚えている。
とにもかくにも、えぐいくらいにすごかった。それに気持ちよかったから本当に満足している。
全員が満足しているのだからハッピーであるが……あの瞬間では許可を出したエイルが不思議だった。いや不思議と言うか、タイミングが上手いと思った。
たぶんそういうところを考えていたのがリリスなんだろうな。
性のことになると途端に最強になるからなー。
まあ起きるか。俺は一回寝れば全快するようになっているから全く疲れがなくなっている。
「んぅ……」
俺が起きる時間になれば一緒に起きてくるのがエイルだ。
「おはよぉ、ございます……」
「おはよう、エイル」
うとうととしている状態で俺におはようの挨拶をしてくるエイル。
「んー……!」
体を起こしたエイルは全裸で伸びをすれば俺の体液で汚れている胸がプルンと揺れた。
「……どうしてテレイアさんは優斗のお股を枕にしているのですか?」
俺の股間で寝ているテレイアを見たエイルはそう聞いてきた。
「さぁね。俺が起きた時にはもうこうだったから」
「……変な感じではないのでしょうか?」
「ぐっすり寝ているから大丈夫だとは思うぞ」
「……ちょうどいいのですかね?」
ぐっすりと寝ているテレイアを見て、俺の股間の寝心地が気になる様子のエイル。
……さすがに寝ようとしないよな? 下半身裸の状態で枕にされるのはあまりよく思わない。せめて服を着た状態ならいいけど。
「それよりも、とうとうテレイアさんもまざってしまいましたね……」
「俺はエイルが断るなら断ろうと思っていたんだが、エイルもノリノリだったからな」
「あ、あれは! ……リリスのせいです。エッチの時は変なスイッチが入ってしまって……」
俺もだが、確実にサキュバスに影響を受けているのは間違いない。
本人はここに来てからサキュバスの本能に従っているから、俺とエイルがそれに抗うことはできない。だって俺とエイルはそもそも抗おうとしていないからな。
「全部このリリスが悪い」
ぺチンと軽く目の前にあるおっぱいを叩くがリリスは全く起きない。
「でも……優斗と一緒に気持ちよくなれるので抗えないんですよね」
「そうだな……」
口にはしないが、エイルはエイルで性女の素質があると思う。それはリリスも思っている。でも口にしない。口にしたら素面のエイルは拗ねるから。
「とりあえず朝食を作るか」
「はい」
リリスはいつものことだから体を力づくで動かしてどかせる。
でもテレイアは初めて一緒にベッドにいるから繊細なのかとか分からない。
このまま気持ちよく寝かせてあげときたいからゆっくりと体を動かしてテレイアの顔から逃れようとする。
だけどテレイアは股間が離れようとした瞬間、すごい勢いで俺の腰に腕を回して股間の枕を継続した。
「どうしようか」
「……起こしましょう」
仕方がないからテレイアを起こすことにした。
「テレイア、起きてくれ」
体を起こして股間に顔をうずめているテレイアに呼びかける。
すると一回でテレイアは目を覚ました様子だった。ただ寝ぼけてはいるけど。
「……あぁ、夢じゃなかったぁ」
「あぁ、昨日のことは夢じゃないぞ」
「んふー……すきー……」
いつものすかした表情のテレイアはおらず、緩み切ったテレイアが好きと言ってきた表情は半端ないものだ。
一応言っておくが、前までの俺はこんなことでは勃たなかった。でもリリスの調教のおかげでこれでも勃つようになったことで、テレイアの顔に押し付ける形でそそり立つ。
「しょうがないなー……」
「ちょ!」
「テレイアさん!?」
これをした張本人が呑気に寝るなぁ!
☆
結局テレイアを止めることができず、エイルのスイッチも入ったことで朝でもおっぱじめて収まった。
当然その騒動に起きないリリスではなく、リリスも混ざって昨日の続きが始まった。
「すみません……」
お風呂上りに俺とエイルに対して謝罪をしてくるテレイア。
ものすごく申し訳なさそうだし、それでいて滅茶苦茶恥ずかしそうにしていた。
これはエイルみたいなことが起こっているな。それはそれで可愛いから気にしないけど。
「俺は気にしていないよ」
「はい。私も気にしていませんよ。ただ、ちょっと朝は抑えていただけると……」
「はい……」
さすがにテレイアも反省しているようだった。
ただ、時間に追われている場合ならともかく、俺たちは特に時間に追われているわけでもなく好きなことをしてもいい。だから朝だから、というのはあまり説得の材料にはならない。
と俺は思っているがエイルやテレイアがそう思っているのなら何も言わない。
「それで、テレイアどうだった?」
朝からおっぱじめたから元気なリリスがテレイアにそう問いかけた。
「何がですか?」
リリスには申し訳なさはなくテレイアはスンとして聞き返す。
「昨日のイチャラブセックス。好きな人とやったら気持ちよかったでしょ?」
「それは……」
昨日のことを思い出しているのか、テレイアはみるみると顔を赤くさせて俺をチラッと見てきた。
それを見逃さずにリリスはテレイアの背後から耳元に顔を寄せる。
「ハマるよね? 今までのつまらないセックスなんて非にならないだろ? 相手のすべてが欲しいと思える高揚感に、繋がっている時の幸福感。……もう逃れられない」
リリスの言葉を受けたテレイアはボーっと俺を見ていた。
こうして自覚させて性欲を増幅させているのは質が悪いとは思うが、それを否定することができないからリリスが絶対に悪いとは言えないんだよなぁ。
だけどテレイアはハッとなってリリスから離れた。
「サキュバスはそうやって唆すんですね。人の弱みに付け込んで、質が悪い」
まだリリスに対して警戒心を解いていないテレイアはすごいと思う。
「それに……エイルさんに申し訳ないです」
テレイアが抱いている感情はとても真っ当な感情だった。
エイルのことを信頼しているからこそ、乱交は申し訳ないと思っている。
「テレイアさん、気にしなくていいですよ。優斗は私を一番愛してくれると約束してくれていますから。ね? 優斗」
そう確認してくるエイルの目はアニメ風に言えばハイライトがない目と表現した方がいい怖い目をしていた。
「あぁ、俺の一番はエイルだ」
「ふふっ」
俺に体を預けるようにしてくるエイル。シャンプーの匂いがする。
「そういうことだから、気にするだけ損だ」
「……あなたは気にしなさすぎです」
そう言っているテレイアだが、さっきまでの申し訳なさはあまりなくなっていた。
そんなテレイアのお腹からぐーっと大きな腹の虫が鳴った。
かーっと真っ赤になるテレイアを可愛らしいと思いながら朝食にする。
テレイアは俺やエイルとリリスとは違って神業騎乗以外の力を持っているわけではないから一番エネルギー消費がえぐそうだ。
「んぐっ。そう言えばさ、ダンジョンってどれくらいできてる?」
四人の時の座席は最初にテレイアが指定した座席で固定されており、俺の斜め前に座っているリリスがダンジョンのことについて問いかけてきた。
「もうある程度はできているぞ」
「まじ? もうできそう?」
「やろうと思えばな。ただ決めないといけないことがいくつかあるから、すぐにとはできない」
ダンジョン自体は百階層まではできていないけどそこは問題はない。だって更新していけばいいのだから。
でも悩んでいるのはプレイヤーの方だ。プレイヤーというか、冒険者と言えばいいか。
冒険者のスタイルを決めかねている。どちらでもいいだろうが、テレイアの好みにした方がいい気がしてそこは決めていない。
「何を決めないといけないんだ?」
「それは食べ終わったあとだ」
「それもそうだね」
ご飯をモリモリと食べながらこちらの話が気になるテレイアがご飯に集中できないから食べ終わってから話すことにした。
そしていつもよりも少し早く朝御飯を食べ終えて全員でソファに座る。
いつもより少し早く食べ終えたのは一番食べるテレイアがダンジョンのことを聞きたくて少し急いで食べ終えたからだ。
でもいつもよりも多目に食べているから少し早め程度になった。
ソファではエイルからの提案であすなろ抱きをエイルにして、左右にリリスとテレイアがいる形になった。
さすがにこれ以上増えることはないだろうけど、これが限界だな。両手に花をオーバーしているからな。
あすなろ抱きされているエイルは俺に背中を思いっきり預けており、回している俺の腕を触っている。
「何を決めないといけないか、だったな」
「うん。早く言ってあげないとテレイアが可哀想だ」
「変なことを言わないでください。不愉快です」
確かにテレイアはソワソワとしているからさっさと言った方がいいだろう。




