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転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。  作者: 二十口山椒


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54:重大発表

 疑似東京観光は大成功に終わった。


 テレイアは東京について表情には出さないようにしていたが、俺から見れば鼻息荒くして興味津々な状態だった。


 まだ現代文化の表面しか触れていなかったテレイアはどれもこれもが初めて見るもので何でもかんでも聞いてきた。


 テレイアのことを何も知らない人から見れば、すかした顔で何でもかんでも聞くから変に思われるかもしれないが俺は分かるから何ら気にすることなくテレイアの質問に答える。


 でも俺だけでは捌けない質問はエイルとリリスが答えてくれる。


 もはや俺以上にエイルは知識を持っているし、リリスもリリスで流行っているものを聞いているから俺を超えている節はある。俺は現代人なのにな。


 それと、リリスはテレイアの初東京観光をアラギで撮影していた。


 それをすぐに察知した俺は特定の人以外は正確な姿を認識できなくなる眼鏡をかけて後の処理を楽にした。


 元の世界で俺は東京に一回しか行ったことがなかったから本当に色々なものがあるなと感じた。


 人が集まっているから色々なものがあるのは当然だ。俺が住んでいた場所は何かを作られようとはされていたけど、場所が狭かったりで企業が撤退していた記憶がある。


 とにもかくにも、テレイアの観光だけではなくリリスによるエイルとテレイアの服を見繕ったりブランド物を見たりと、観光だけではなくショッピングもできて有意義な時間が過ごせた。


 途中でお弁当を食べて東京で意味わからないことをしたがそれでも楽しめたのは確かだ。


 その日の夜、晩御飯を食べ終えて片づけを終えた俺とエイルはソファに座った。


 昨日と同様、また俺の空いている隣にリリスが座ったことでテレイアが何か言ってくるのではないかと思った。


 だけど今回のテレイアは動きを見せようとせず、向かいのソファでこちらを見ていた。


 ムスッとした顔に見えなくもないが、おそらくは何か悩んでいる顔だな。


 するとテレイアは立ち上がり俺の前まで来た。


「失礼します」

「え」


 何を思ったのか、テレイアは俺の膝の上に座ってきた。


 そしてリリスの方を見て横顔しか見えていないがやってやったという顔をしているのが分かった。


 ……あれだな、昨日テレイアのパンツ姿を見たから分かっていたが、テレイアはお尻が大きくて非常にそそってしまう。


 でも勃っていることをテレイアに知られないようにしないといけない。リリスにはすでにバレているだろうけど。


 突然のことに誰も口を開かなかったが、最初にリリスが口を開いた。


「あー、何してんの?」

「こうすればリリスさんに座られることがありませんから」


 何というか、至って真面目ですよという顔をしながらとんでもないことをしてくるな。


 ギャップを狙っているのか? と思ってしまうレベルだ。


 ていうか、一番顔色を見ないといけないエイルの方を見ていないからな、テレイアは。


 エイルを見ればニコニコとしているのだが圧のある笑顔をしているのが分かる。ただ、何も言わないのはエイルも思うところがあるのかもしれない。圧があるけど。


 何よりさっきよりも距離がマイナスになるのかと思うくらいにエイルが俺に押し付けてくるから、これはこれで嫉妬が美味しくはあるし、いつまで経っても飽きの来ない素晴らしい体だ。


「そう言えばさ、テレイアにお願いがある」


 リリスにとってはどうでもいいことらしく、テレイアに別の話題を振っている。


 むしろその状況を楽しんでいるまである。エイルが何をしているのか分かっているだろうし、俺の精液が溜まっていることも音で理解しているのだろうな。


「言っておきますが、ここは代わりませんから」

「毎晩乗っているから別にいいよ。それよりもさっきテレイアが東京に行った光景を撮影していたんだけど、投稿してもいい?」


 早速テレイアへ交渉していた。


 ドライブ配信の時はテレイアが何も知らなかったというものもあり俺から断ったが、今回はしっかりと説明して話すのだから俺が止める理由はない。


「……投稿? 何を言っているのか意味が分からないですね。そんなものに許可を出せません」

「テレイアが分からないことは分かっているよ。だから今から説明しよう!」


 おぉ、かなりやる気な様子だ。ネタが尽きないように頑張っているんだろうな。


「テレビは分かる?」

「まあ……エイルさんに教えてもらいましたから。ある場所から音みたいに電波? を送って受け取るのがテレビだと」

「そうなんだ。あたしはよく分かってないけどね」


 おっと、テレイアの目つきが厳しくなった。


「インターネットっていう近くにいなくてもつながることができるものがあるんだよね。それにアクセスできるのがスマホ」


 リリスは気にすることなく、そしてテレビのことなど関係なしにネットのことを話し始める。


「そのネットの中にたくさんの人が集まっている場所があって、そこではあらかじめ撮影した動画を投稿

 したり配信をすることができるんだよ。そこにテレイアが初めて東京を見た反応を投稿したい」

「テレビみたいなものですね。テレビよりもより多くのチャンネルがある感じです」


 リリスの説明にエイルが補足して説明する。


「はぁ、そういうものがあるんですね」


 あまりピンと来ていないテレイアにリリスはスマホを操作してスマホの画面を見せる。


 そこには俺とエイルとリリスが並んで喋っている配信のアーカイブが流れていた。


「え……二人も、やっているんですか……?」


 かなり驚いた表情を見せているテレイア。


「あぁ、リリスを手伝っているよ」

「私は優斗がやるなら、という条件で参加しています」


 配信をよくよく見ればリリスが俺のを扱いているところを流してやがる。ホントいい性格をしている。


「……よく分からないですけど、二人がしているのならいいですよ」

「やったね」


 どんどんと増えていくから、リリスからすればラッキーだろうな。


 それにテレイアはエイルとリリスとは違う種類の美人だから人気は出そうだ。


 ☆


 テレイアの許可を受けたリリスは早速動画の編集を任せてすぐに動画が出来上がっていた。


 そして数日後にリリスが配信している姿を、リリス以外の三人でリビングで見ていた。


 俺がソファに座り、両隣にエイルとテレイアが座っていた。


 この状態が一番テレイアが嬉しそうだと思いながら、正面の机にあるノートパソコンでリリスの配信を映していた。


「今、リリスさんは上で配信をしているわけですか」

「そうだな。ほぼ同時刻のリリスを発信しているのが配信だ」


 こうして説明した方がテレイアも分かりやすかったな。


 前に投稿した動画の方を見せて説明したから動画も分かった様子だ。


 それにエイルが図で分かりやすくネットやプラットフォームのことをテレイアに説明していたから、すでにどういうものかは分かっている様子だ。


 今リリスはゲーム配信をしている。


 俺とエイルがいる時は雑談とか異世界のことについて話すが、一人の時は基本ゲーム配信だ。


 ゲーム配信はやりやすいらしく、再生数も稼げるのは俺から見ても分かる。


 いわゆるエロ配信をしているのだ。


 リリスがゲームで失敗すれば脱いだりエッチなポーズをしたりしている。そういう指標を作ってゲーム配信をしている。


 ゲーム配信が終わった後、三人でセックスした後のピロートークの時にリリスに聞いたことがあった。脱いだりポーズを決めて大丈夫なのかと。


 俺と接しているリリスだけを見れば忘れそうになるがリリスは男が苦手だ。


『大丈夫だよ。あたしはもう優斗のものだって体の底から刻み付けられているからな。配信を見るだけしかできないやつらにどう思われても、何とも思わないねー。それに気にしないから、キモくて面白いって思える』


 無理しているのなら何か考えた方がいいかと思ったがそれなら大丈夫かと納得した。


 配信者全員がこんなこと思っていそうだな。そう思っていないとキモい奴らと付き合うのは無理だろうから安心はした。


 まあそのあとにまた刻み付けろってエイルが寝ている横でおっぱじめるんだけどね。それでエイルも起きてまた再開、なんてことが多々ある。


 それはともかく、今回の配信は少し毛色が違っていた。


 配信のタイトルは『負けたら重大発表はなし!?』となっていた。


 重大発表が何かは俺たちは知らされていないから気になるところではある。


 基本リリスがやっているゲームは一人でできるゲームだ。オンライン対戦みたいなゲームはしないが、リリスはゲームが上手だからできないわけではない。


 俺とリリスの二人で配信とか関係なくFPSをするのだが、リリスはガチで上手だ。それに引き換え俺はそういうゲームを触れたことがなかったから下手くそだ。


 だからリリスをエイルと一緒に褒めたたえるのが日常になっている。


 今やっているゲームはホラーゲームで最近リリースされたものらしく、難しいと話題になっているのは知っている。


『おー、来たなー』


 ホラーゲームだから追われているわけだが、リリスは全く驚かずに上手に逃げている。


「ッ!」

「うっ」


 むしろ見ているテレイアとエイルの方が驚いているまである。


 テレイアの方は初めて見たばかりだからビビるんだと新発見。エイルはホラーゲームを見ればずっと驚いてばかりだから俺にしがみついて見ている。


 テレイアは遠慮しているのか、俺のズボンをちょっとつかんでいるという可愛いところを見せてくる。


 俺がいた世界では幽霊や妖怪の類はいないけど異世界では全然いるから、そういう思考があるのかもしれないな。


 俺も怖いは怖いのだが、エイルとテレイアがいるから怖くない。たぶんリリスと一緒にやっても怖くないと思う。一人でやったらバチクソ怖いと思うけど。


『よし、クリアだ』


 リリスは罠であろう場所もちゃんと踏み、驚かせる場面を見せてから一回目でクリアした。


 ちゃんと初見ではあるが、コメントでは予習していたのではないか? と言われるくらいにリリスは上手だ。


 むしろリリスの技量を知っている視聴者からすれば当然というコメントが多く見受けられる。


『あー、クリアしちゃったー』

『すごっ!』

『さすがリリスちゃん!』

『88888888』

『食べられろよ。おもんな』

『リリスちゃん上手!』

『重大発表だ!』

『うますぎて面白くない』

『見入っちゃったなー』


 見る人が多いということはそれだけ批判的なコメントも多くなるということだ。ただ行き過ぎた奴らはちゃんと即座に処罰しているから、少なくはなった。


『面白くないくらいに無事にゲームをクリアしたから、重大発表に行こうか』


 リリスは面白いようにはできるが、どうやらメインは重大発表らしいからゲームの部分はそこまで盛り上げなかったらしい。


 そして重大発表という言葉でコメント欄が速く流れていく。


『もしかして投げ銭解放!?』

『サキュバスのエロ商品!?』

『イベント!?』


 色々なことが流れているが、たぶんどれも違う。


 お金稼ぎはそもそも必要としていないからやらない。それに画面越しであるから接しているだけでイベントで会おうものならサキュバスの魅了にやられて理性をなくした獣になるだけの畜生に会おうとは思わないだろう。


 むしろジョークグッズという名のテクノブレイクを起こすサキュバスのローション、みたいなものを一瞬だけ思いついた。


 俺なら作れてしまうのだから怖いものだ。


 ヤバいコメントをする奴にそれを送り付けて使うように洗脳してやろうかと思ったが、気持ちよさの中で死んでいくのは気に食わないからな。


『みんな分からないみたいだ。だから発表しまーす。実は! あたしが住むこの世界で新しい住人が入ってきたよー!』


 あぁ、なるほど。重大発表としてテレイアの存在を明かすわけか。


 いきなり動画を投稿するよりかは注目は集めるか。

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