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転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。  作者: 二十口山椒


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37:エイルの変化

「――そういうことですか」


 俺は正座しながらテミスがどうしてここに来たのかをすべて説明した。


 目の前にいるエイルは俺と同じように正座して納得したような声を出した。


 ちなみにすべて、というのは本当にすべてだ。


 アストレアが鬼電をしてきたことに始まり、俺が全裸でテミスの前に出たことや、領地を救う交換条件としてテミスの処女やら色々なものを受けたこともすべて話した。


 全裸でテミスを出迎えたこととかテミスのマゾ案件とかを話したときにエイルの理解不能みたいな顔を見れたことは面白かった。


「魔神病の脅威が去ったとは言え、テミスさんの領地が死亡する一歩手前だとは何となく分かっていました。……ですから、テミスさんが来ることは納得できます」

「ありがとう」

「ですが! どうして全裸で出るのですか!」

「いや、さっさと帰ってほしかったから全裸で出たんだよ」

「意味が分かりません!」

「さすがに痴女みたいなことをしろとは言わないからさ、エイルも一度全裸でこの箱庭の中を歩いてみるか?」


 俺もそれをやるまでは気持ちよさとかを理解していなかったからな。


「そ、そのようなことは……」

「別に誰かに見せるわけじゃないんだ。太陽の下で、そうだ、三人で全裸になって外に出たらいい。そうしたら勇気が出るだろ?」

「人間は服を着すぎなんだよ。だから一度開放的になるのもいいぞ」


 全裸肯定派の二人にそんなことを言われてものすごく悩んでいるエイル。


「その……少し考えさせてください……」

「あぁ、存分に考えてくれ」


 聖女だったエイルがパッとこんなことを決めれるわけがないか。


「それよりも! ……テミスさんの処女とか、色々なものを買ったのですよね?」

「……あぁ」


 買ったという表現よりは差し出されたから交換した、というのが正しい。いや一緒か。


「どうするつもりですか?」

「どうするって……」

「まさか、そのままテミスさんの処女をもらうつもりですか?」


 あー、うーん、そう言われてもなー。


 俺は別に下衆みたいな考えで領地の支援を盾に、テミスの処女を予約したわけではない。


 このままテミスを処女のまま一生を終わらせるのも、あれだしなー……。


 契約を結んでいるから俺の許可がなければ、テミスはケツ処女しか奪われない。


「どうなのですか?」

「ん? エイルは優斗がテミスの処女をもらうのは嫌なのか?」


 呑気なリリスがド直球なことを言ってきた。


「あ、当たり前です! 優斗は私の旦那様です! 他の女性とやるのに気分がいいわけがありません!」

「ふーん、人間ってよく分からないよね。いいじゃん、減るものじゃないんだし」

「それはサキュバスの倫理観がおかしいだけです! 人は本来愛した一人を一生大切にするものです!」


 リリスと比べればガッチガチな倫理観を持つエイルだが、それは俺がいた世界でも当たり前のことだ。


「それならさ、テミスの処女をテミスが知らない男に売ってもいいってこと?」

「そういうわけでは……テミスさんが好きになった男性に捧げればいいと思います」

「それが優斗だったらどうする?」

「それは……」

「こんなことをなんとも思っていない男にやるわけないよ。サキュバスじゃないんだから」


 それは考えたけど、どこにそんな要素があったのかって話だ。


 根本的にテミスがそういう性癖という可能性があるけど、リリスはあえて言わなさそうだ。


「人が愛した一人を大切にするってさ、別に二人に増えても大切にすれば大丈夫ってことでしょ?」

「ですが、それではもう一人が放置されているときに寂しさを覚えるはずです」

「そんなものを感じさせないくらいに愛せば済む話だろ」


 お? なんだかリリスからハードルをどんどんと上げられていないか?


「……リリスさんは、優斗がたくさんの女性を囲むのがいいと考えているのですか?」

「それは優斗次第。それに、ここに来る女たちは全員訳ありじゃん? あたしやエイルみたいに一生ここで過ごす人もまた出てくるかもしれない。そうなったときに優斗に惚れてもダメって言うのか?」


 おぉ、すごい。リリスはエイルに自身の状況を重ねさせて話している。


 でもこのままだと俺がハーレム野郎になってしまうんだけど。ハーレムは男の夢ではあるけど、望んでハーレムにしようとは思っていない。


 エイルというお嫁さんができただけでも最高なのに、リリスという愛人ができて最高の状態なんだぜ?


「いやリリス。俺は――」

「いいからいいから。それに……あたしはたくさんいた方が精液の種類が増えて嬉しいし」


 俺が口を開こうとしたらすぐに俺の口を手でふさいだリリスは、俺の耳元でそう言ってきた。


 いや、それはリリスが楽しみたいだけだろ!? 確かに俺も楽しめはするけど……精液の種類ってなんだ!?


「優斗」

「は、はい!」


 少し黙っていたエイルが俺の名前を呼んだ。


「私を、一番に愛してくれますか……?」

「……何を当たり前のことを言っているんだ。俺が一番愛しているのはエイルだよ」


 きっかけとか好きになったところとか、そういうのは今すぐには思いつかない。


 でも、エイルと過ごしているうちに自然と惹かれていた。


 今まで愛をあまり知らなかったが、エイルが一番好きだと胸を張って言えるくらいには愛している。


「ふふっ、私も優斗を一番愛しています。他に女性がいても許します」

「ゆ、許すのか?」

「はい。他の女性に劣情を向けるくらい、許容します。だって、私が一番なのですから」

「そ、そうか……」


 何だか知らないけどエイルはものすごい自信を獲得した様子だ。


「もし、優斗の一番が私ではなくなったときは――」


 いつの間にか足腰が治っていたエイルは膝立ちして正座している俺のすぐ近くまで来た。


 目の前には昨日よく吸ったエイルの胸があるが、それを堪能する間もなくエイルは俺の顔を前ではなく真上に向けさせた。


 そこにはキスするくらいの距離でエイルの顔がある。


 いつもの聖女の顔はどこへやら、目を見開いて瞳孔が拡大した瞳で俺のことを見下ろしていた。


「――私を刻み付ける。食べるものも、飲むものも、見るものも、聞くものも、におうものも、全部全部全部全部! 私にする。……それだけです」


 最後にニコリと笑うエイル。


 ……まあ、悪くはないと思えるのが、俺のどうしようもないところなのだろうな。


 ☆


 エイルのガンギマリを受けてもまだ俺の一物は収まらなかったから、リリスも交えてリビングでおっぱじめた。


 エイルはエイルでパナケアの加護を使って疲れた体を治して俺とリリスに張り合った。


 出会ったばかりのエイルならそんなことで加護を使わなかっただろう。


 箱入り娘みたいな感じだったエイルがこんな感じで変化したが、いいのか悪いのかは判断がつかない。


 でも今のエイルの方が生き生きとしているからいいのだろう。


 加護を授けたパナケアがどう思っているのかが気になるところではある。


 加護をこんなことに使って悲しんでいるのか、はたまたエイルが笑顔を絶やさずに生活して安心しているのか。どちらなのだろうか。


「ふー……運動した後のお風呂は気持ちがいいなー」


 チートな箱庭を使った俺、サキュバスのリリス、加護を使ったエイルの三人が衝突すれば体がベタベタになるのは必然だった。


 しかも昨日の非にならないくらいに精液やら愛液を出したからその臭いでまたムックリしそうだった。


「そうですね……」

「こうしてくっついているのもいいね」


 だから俺たち三人がお風呂に入らないという選択肢はなかった。


 三人で一緒にお風呂に浸かっていた。


 ただ実家の浴槽だと大人三人は厳しかったから少し大きくした。


 俺が真ん中にいて、俺の前にエイルがいてあすなろ抱きをして、その俺を後ろから抱きしめているリリスという状態でお風呂に浸かっている。


 ここはチートな箱庭であるから大浴場みたいにすることができた。それを二人に提案したが猛反対を受けた。


『えー、少し大きいくらいでいいじゃん。三人で身を寄せ合った方がよくない?』

『リリスさんの言う通りです。……ギュッと近くで感じていたいです』


 そういうわけでこんな状態になった。


 でも俺としてもこういうのも悪くはない、いやむしろこっちの方が女体を同時に味わえるから、いつもゆったりできるお風呂がもっと好きになってしまう。


 こんなものを知ったら、絶対にお風呂に入る前に3Pをするぞ。そして三人で一緒に入る!


「今日の精液の味もよかったなー……」


 感慨深くそうつぶやくリリス。


 それを聞いて俺は気になっていたことを聞いてみる。


「さっきから精液の種類とか味とか言っているけど、そんなに違うのか?」


 エイルで溜めた精液とリリスで溜めた精液は違うのは分かっている。


 だけど俺が溜めれる精液は今のところ二種類……いや今回はテミスがいたな。でもリリスの言い方的に同じ人で溜めても違うように聞こえてくる。


「ちがーう。興奮した相手によって精液が違うのは知ってるよね?」

「それは知っている。リリスは他人に興奮した精液が好きなんだろ?」

「そー。でも厳密には、興奮した感情によっても精液の味が違ってくるんだよねー」


 え、それはつまりリリスにはどうやって興奮しているのか丸分かりってことだろ? サキュバス相手に精液情報を渡すのは危険ということだな。


「今日飲んだ精液はすべて同じ味でしたが、違ったのですか?」


 さすがにエイルがその能力を持ったらサキュバス二人を相手にしないといけないから勘弁してほしい。


「うーん……言葉にすると難しいなー。まず優斗が出す精液を大まかに肉とすれば、エイルで興奮した精液が牛肉で、あたしで興奮した精液が豚肉、みたいな区別。そこからエイルで興奮した精液の中でも、おっぱいで興奮したりキスで興奮したりした精液が……牛肉は牛肉でも、ランクが高かったり脂がのっている肉ってことになる、かな?」


 あー、そういう感じで認識しているのか。


「リリスさんはその味によって優斗がどう興奮しているのか分かるのですよね?」

「そー」

「それなら、優斗が一番精液を溜めている瞬間は何ですか?」

「エイル? どうしてそんなことを聞くんだ……?」


 別にリリスからその情報を聞くのはいい。……いいよな?


 それをどう使うかによっては、俺でも知らない俺の弱点を知られてしまうかもしれない。


 何かの拍子にエイルに主導権を奪われる可能性だってあるんだから……油断ならない。


 少し前まで聖女だった女の子にそう簡単には主導権はやらないがな。


「うふっ」


 俺の問いかけにエイルは笑っただけで答えた。


 そういう悪い感じもいいものだと思ったら、またこれ精液が溜まっているんだよな。それを後ろから聞かれているんですよね。


「溜まっちゃったね」


 ほら、聞かれていましたよ。


 本気で嫌というわけではないから……このままにしておく。嫌ならコッソリと箱庭ルールを変えておくし。


「優斗の一番溜まる瞬間はね、エイルの顔を見ているときだよ」


 ……そうなのか?


「そ、そうなのですね……」

「俺も驚きだ。そうだったんだな……」

「やっぱ自分では気が付かないものなんだ」


 ……でも、俺はエイルの顔は好きだから自分で自分のことを納得してしまった。


 いや、顔が好きなんて面食い過ぎたか?


「私の顔、好きですか?」

「……あぁ、好きだよ」

「ふふっ、それならよかったです。私の好きな部分を聞けて嬉しいです」


 ……あまり面食いは悪いことではないのか? よし、気にしないようにしよう。


「その次はエイルとベロチューしてるとき。優斗とエイルってベロチュー好きだよねー」

「あー……」

「は、はい……」


 俺とエイルは長い間ベロチューをするのが好きだ。


 なんというか、それだけで一日を終わらせてもいいと思うくらいには好きだ。


「ちなみにあたしが一番好きな優斗の精液の味はあたしとエイルの二人で並んだときに溜まる精液」

「……そうか」


 それは俺が悪いのか、そういう味を好きなリリスが特殊なのか。


 でもとりあえず俺の弱点が露呈しなくてよかった。ただの知らない自分を見つけた感じだったな。


 安心した瞬間に、俺のお腹から特大の虫が鳴る。


「……お腹空いたな」


 さすがにあれだけ動いていたら嫌でもお腹が減る。


「ふふっ、そうですね。お風呂から出たら作りましょうか」

「お酒飲みながらお肉食べたーい。昨日はまだ飲んでなかったしー」


 色々なことがあり過ぎてお腹が減っていることも忘れていたよ。

評価、お待ちしております。


ぜひやってあげてください。

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