表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。  作者: 二十口山椒


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/45

36:マゾ

三連休かぁ……たくさんの人が読んでくれるようにできるだけ頑張るかぁ。


休みならば、どれほどよかったでしょう。

 ようやく理解できた。この公爵家令嬢は生粋のマゾだ。


 自分を犠牲にして領地を助けてくれと、高尚なことを言っているがその実、ただ無茶苦茶にしてほしいという願望があるだけだった。


 だから俺が全裸で出てきたときから嫌な顔を一切していなかった。


 テミスによる自己犠牲という名の差し出しプレイは朝になるまでずっと続いていた。


 まず最初にテミスが差し出してきたのは自身の処女。


 M字開脚をしながら自身の恥部を見せ、処女であることを宣言して処女を俺に差し出してきた。


 そして俺は処女の対価として領民の食料一か月分をぶつけた。


 さらにテミスはファーストキスを差し出してきた。


 産まれて十九年、ずっと誰にも渡してこなかった唇という説明込みで。


 処女よりも先に差し出すものだと思いながらも俺はその対価として領民の食料一か月分をプラスした。


 三度目からはテミスの権利も差し出してきた。


 三度目はキスをする権利。


 四度目は体を好きに触っていい権利。


 五度目はセックスする権利。


 六度目は妊娠する権利。


 テミスは少しずつ俺から領民の食料を引き出していたが、それはすべてテミスが自分からやっていることだ。俺は何も言っていない。


 真面目そうなテミスはそれ自体を楽しんで、差し出していた。


 嬉しそうに、そして差し出していることに喜びを得ている顔で俺に差し出していた。


 もう今のテミスには誰にも体を触れさすことができず、好きな人や結婚相手ができたとしても絶対にセックスしてはならないということになった。


 その権利を俺が握っている。


 最初、俺は口約束だけで済ませようと思っていたが、そんなことをマゾのテミスが許すわけがない。


 キッチリと魂まで縛る契約を結んだ。


 しかもそれは契約を守らせるものにとどまらない。


 もし誰かが俺の許可なくテミスのファーストキスを奪おうとすれば、そいつに鉄槌が下るようになっている。


 絶対に守られるし、どうやっても破られることのない契約だ。神ですらも破れない。


「これで……領地や領民が守られるわ……」


 そう言いながらも全裸で恍惚とした笑みを浮かべているテミス。


「本当にとんでもないな、テミス」

「何のことかしら? 私は領主の令嬢としてやるべきことをやっただけよ」


 こいつはリリスよりもぶっ飛んでいると言えるな。


「それよりもちゃんと契約は守るのよ」

「当然だ。そうしないと俺も罰が来るからな」


 結局、テミスへの対価は領民の食料が一年分。


 さらに領地を回復させるための魔道具の貸し出し。


 これが今回の対価だ。テミスが差し出せるものをそこそこ差し出してこれだ。


 俺からすればテミスという美女の処女やらファーストキスの方がよっぽど価値があるからこれで満足しているし、テミスも性癖を満たせて領地も守れる。


 どちらも得をして、どちらも嬉しい結果になった。


 ただ、エイルのためを思えばテミスたちと関わるのはよくないから俺だけで関わるしかないよなー。


「お、もう終わったー?」


 俺とテミスのプレイをコッソリと見ていたリリスがリビングに入ってきた。


 おそらくは俺の精液が溜まる音を聞いて起きたのだろうな。


「流れでしたら混ざろうかと思ったけど、しなかったね」


 俺のビンビンの一物を見ながらリリスは不満そうにそう言ってきた。


「そんなことをしたらエイルに泣かれるぞ」

「あー、それもそっか」


 リリスのときでも最初難色を示したんだから、せめて許可を取らないといけないだろう。


 その肝心のエイルは今もまだベッドでぐっすりと眠っている。


 さすがにサキュバスと同じように攻めたのがダメだったか。でもリリスもリリスで百合百合しくエイルを攻めていたからな。


 サキュバスと一緒のベッドに入るということはそれ相応のリスクがあるということだな。エイルも身をもって知っているだろう。


「エイルにも謝っておきたいのだけれど……やめた方がいいかしら?」


 テミスはリリスが入ってきた時点ですぐに服を着始めて何事もなかったかのように振る舞っている。


「さすがに今日はやめておけ。少し日にちを開けた方がいいだろ」

「……そうね」


 今日のところは俺に会いに来た、というのが一番の理由だろうからな。


「それで、契約のものは送ってくれるのかしら?」

「そんなに領地はヤバいのか?」

「そうよ。今まさに必要としているからこそ、アストレア様に優斗のところに掛け合ってもらうようにお願いしたのよ」


 それにしてはかなり陰湿だったがな。


「魔神病が領地全体に広がっていたのなら、そうなっているか」

「そういうものか」

「そういうものよ」


 現地民のリリスとテミスはそれを分かっているが、俺は少しの間しか魔神病の光景を見ていないからな。


「まあ俺は対価として渡すだけだ。テミスこそ、俺がどう使うのかを覚悟して待っておくことだな」

「ッ……えぇ、待っておくわ」


 この令嬢、大丈夫なのか? と不安になるが大丈夫じゃないときはこちらで引き取ろう。


「よし、俺はいつでも食料を送れるぞ。あの屋敷に送っておけばいいのか?」


 このチートな箱庭では食料を生み出すことくらいは容易だ。


 神殺しの武器を何百本も作り出すことができるのだから、それに比べたら食料なんて大したことはない。


 だからそれでテミスの色々を手に入れれたのは幸運だと言える。


 エイルの件がなければもっとよかったんだけどね。


「どういうものを送るの?」

「何でもいいぞ。食材でもいいし、避難食みたいなものでもいい。こちらの人たちは食材の方がいいか」

「避難食?」

「こういうものだ」


 俺は試しに水を入れたら作れるおにぎりと果物の缶詰を出した。


「こっちは水を入れただけでできるおにぎりで、こっちは果物が切られた状態で入っている缶詰。とりあえず作り方を教えれば一人で食べることができる食料だな」

「へー、それ食べていい?」

「いいぞ」


 リリスは缶詰の方を見てそう言ったから、テミスに見せる意図で缶詰を開けて見せた。


「おー、かなり甘いにおいがする」

「保存食でもあるし、避難食はそういう栄養素が必要だからな」


 たぶん。適当にしゃべっているから間違っていたらごめん。


「おー、おいしー」

「わ、私ももらってもいいかしら……?」

「はい、テミスの分だ」


 テミスの分も出してテミスも缶詰の果物を食べる。


「……甘くて、おいしいわ」

「最初は避難食みたいなものがいいかもしれないが、結局は食材の方がいいだろうな」

「……それなら、両方をお願いするわ」

「両方か。まあいいよ」


 領地を救うことにはあまり乗り気ではないけれど、テミスがいるからなるべく助けはするか。


 カノナス家に大量の食材と避難食を送り、カノナス領地の各地にも食材を送った。


 テミスは今すぐに帰らないといけないが、まだ俺から受け取らないといけないものがある。


「これが?」

「そうだ。それが豊穣の宝杖だ」


 テミスの手には緑の宝玉が先端にあるテミスの背丈ほどある宝杖があった。


「その宝杖を突き刺した大地は魔神病の影響で死んでいても瞬く間に復活する」

「そうなのでしょうね。神器だと分かるわ」


 俺が作ったものは神器と言われるが、俺としては魔道具と言った方がしっくりと来る。


「制約としては、その宝杖が及ぶ範囲は限られている。たださしっぱなしだと効果が増幅していくようにはなっている。これくらいの能力で大丈夫か?」

「えぇ、大丈夫よ。やり過ぎているくらいね」


 やろうと思えば宝杖を突き刺しただけで大地は瞬く間に回復して、すぐに終わらせることができる。


 そうしなかったのはテミスがそう言ってきたからだ。


 テミス曰く、それだけのものを私は差し出せていないとか。


 そんなこと考えなくていいだろうにと思ったが、魔神病のときのこともあってそこは譲らないらしい。


「俺としてはそれくらいなら貸し出しじゃなくて譲渡でもいいと思うんだが、そこのところはどうなんだ?」

「そんなことはダメよ。この豊穣の宝杖は国宝に指定されてもおかしくない性能を持っているわ。それなのにあれくらいの差し出しで許されるわけがないわ」


 あぁ、これは自分を卑下しているわけではない。


 もっと、俺に差し出そうとしているんだ。これからもそれを続けていく気満々でいるらしい。


「そうか。でもテミスだけでその宝杖を譲渡できるとは思わないなぁ」


 本当に俺としてはこの魔道具にそれほどの価値はない。


 適当に作ったものだし性能もそれほどいいわけではない。


 神殺しなどの武器のランクをSと定めれば、この宝杖はせいぜいがCだ。だから本当に配ってもいいくらいだ。


 でもテミスが望んでいるのなら乗ってやろうと思っているところだ。


「そ、そうね……そうよね……私の命を差し出してもまだまだ足りないわ……! だから、メイドの権利を差し出さないといけないわねぇ……!」

「え」


 ……テミスのマゾに付き合ってくれるメイドがいるのか? ていうかそれは俺が悪人にされる可能性があるから嫌がっているときはちゃんと止めよう。


「そ、それはそうと、俺と連絡をすることができる魔道具、スマホだ」

「そう言えばこれは何なのよ。土下座を教えてくれたときにも見たけれど」

「魔道具の一種だ。俺と連絡することができると覚えていればいい」

「……それにしてはあの土下座は……?」

「へー、何も差し出さずに教えろと言っているのか」

「そ、そうよね。情報はお金になるのだから、差し出さないといけないわね……」


 これがエイルやらリリスなら普通に教えている。


 でも目の前の興奮している様子のテミスなら、こっちの方がいいだろう。


 とりあえずテミスに連絡の仕方を教えたが、その他の機能は封じている。


「他にも色々と機能があるんだが、それはテミスが差し出せば解放してやるよ」

「えぇ、楽しみにしているわ」


 スマホの機能を知りたいのか、それとも何を差し出すかを考えて楽しみにしているのか、よく分からないが後者である可能性が高いだろうな。


「それじゃあ屋敷に送り返すぞ」

「今日は本当にありがとう。何かあれば、何もなくても連絡するわ」

「あぁ」


 ようやく令嬢としての顔になったテミスを屋敷に出した。


「あんな性癖を持っているなんて、あたしでも分からなかった」


 さっきからミカンの缶詰をスプーンですくって食べているリリス。


「サキュバスでも分からないのか?」

「インキュバスなら分かるかもしれないね」

「あぁ、そう言えばそうだな」


 サキュバスは男性を誘惑する生き物だったな。


 でもリリスはエイルを気持ちよくしているよな……?


「それで、それはどうするんだ?」


 リリスが視線で示してきたのは俺の一物だった。


 今もなお俺は全裸で、テミスのせいで装填されてビンビンとなっているのが丸わかりだ。リリスなら服を着ていても分かっているだろうが。


「あたしが抜こうか?」

「……そうしてもらおうか」


 服を着る前にやってもらった方がいいか。


「――何を、してもらうのですか?」


 凍えるような声がリビングに響いたことで俺とリリスはビクッとなった。


 この箱庭で俺とリリス以外には一人しかいない。


 ジトーっと少し空いた扉の隙間から見ているエイルだ。


 今まで下半身に意識を持っていかれていたから全く気が付かなかった。


「それから、どうして優斗とリリスさんは裸なのですか?」


 テミスにも最初突っ込まれたが特に気にすることなく俺とリリスは全裸でいる。


 リリスはいつも通りだが、俺は吹っ切れていたから全裸でいる。


「そ、そのな、さっき起きたからそのまま降りてきたんだよ」


 テミスのことはまだ秘密にしておこうと思ったからそう嘘をつく。


「そうですか……」


 そう言いながらエイルはリビングに入ってくる。だけど生まれたての小鹿のように足を震わせて歩いていた。


「だ、大丈夫か?」

「……その、昨日優斗にいっぱい攻められてこうなりました」

「あー、ごめんね」


 さすがに白目をひん剥いていたらこうなってしまうか。


「いえ、とても幸せで、タプタプなので……大丈夫です」

「そ、そうか」

「ですが、ここにあるメスのにおいはどういうことですか?」


 幸せだと言った次の瞬間には冷たい声色に変わっていたエイル。


 ……今までエイルが、こんな一面を見せたことがなかったからかなり驚いている。こんな気分がマイナスになっているような感じは初めてだ。


「あー、リリスのにおいじゃないのか?」

「いいえ、リリスさんはもっと別のにおいです。これは、欲情した人間のメスのにおいです」


 え、どうしてエイルがそんなことを感じれるようになっているんだ!? サキュバスじゃなくて聖女だろ!?


 どうしようかと思っていればエイルが俺に近寄ってきて抱き着いてきた。


「スンスン……優斗にはこのメスのにおいはついていないみたいですね。私とリリスさんのものだけです」

「そ、そうなのか?」


 あ、あぶねー。本当にエイルに断りもなくテミスに手を出さなくてよかったー。


 エイルにこんな特殊能力があるとは微塵も思っていなかったが、何とか回避できたようだ。


「リリスさん?」

「あー……」


 おいおい、そこでリリスに聞くのかよ。


 いや、ここは素直にリリスに期待しておこう。昨日帰ってきたときでもリリスはよくやってくれたんだからな。


「テミスが来てた」


 ふぅ……リリスに期待した俺が馬鹿だった。


「どういうことか、答えてくれますよね? 優斗」

「……はい」


 笑顔ではあるが完全にキレているエイルには、素直に言うしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ