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鷹良箱 ~嵐と共にやってきた悪を蹴散らす嵐の男~  作者: 鷹羽飛鳥


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82 仮面ライダー本郷猛は改造人間である(「仮面ライダー」55周年)

 今年は「ウルトラマン」60周年、「帰ってきたウルトラマン」55周年であると共に「仮面ライダー」55周年の年でもあります。

 ちょうど「仮面ライダーアギト」が25周年ということで、新作映画が作られましたね。

 今更「アギト」の映画を見に行く気にはなりませんでしたが、鷹羽は、基本、「仮面ライダー」シリーズも好きです。

 鷹羽の記憶にある限りでは、能動的にテレビの前で待機するようになったのは、「仮面ライダー」が最初です。

 鷹羽は、第二次特撮ブームの洗礼を受けた人間でして、「スペクトルマン」や「ミラーマン」、「超人バロム・1」「シルバー仮面」「アイアンキング」「サンダーマスク」「快傑ライオン丸」「変身忍者嵐」といったややマイナーな特撮作品もあらかた網羅しているのですが、“毎週何曜日の何時から”と認識してその時間にテレビの前にいたのは、「仮面ライダー」が最初でした。

 「仮面ライダー」放送時間は、毎週日曜日午前10時でした。

 え? と思った方いらっしゃいます?

 当時、新潟県には民放が2局しかなく、放映日時が東京とは違ったのです。

 バラエティ系の番組が数か月遅れになることもザラで、番組内のプレゼントの際など、「このプレゼントの応募期間は終了しています」というようなテロップが流れるのがデフォでした。

 「仮面ライダー」は、東京から11週遅れての放送でした。

 同時期放映の「帰ってきたウルトラマン」は、曜日も時間も覚えていません。

 夕方~夜だったとは思うのですが。




 どうして「仮面ライダー」だけはっきり覚えているかといえば、“日曜の朝だから”です。

 誰も「もうすぐ始まるよ」と教えてくれないから自分でわかるようにしていた、ということなんでしょう。

 遙か昔のことで、細かい事情はもうわかりませんけどね。

 鷹羽は、「仮面ライダー」を見るためにアナログ時計の読み方を覚えたようなものです。

 いつから「仮面ライダー」を見ていたかは、覚えていません。

 旧1号の姿は覚えていますが、話とかは覚えていません。

 2号は明確に覚えていますが、やはりお話の方は明確に覚えているものはありませんね。

 一番印象が強いのは2号の変身で、タイフーン(ベルト)のシャッターが開くところ。

 変身ポーズの威力は、やはり絶大だったようです。

 新1号になると、お話の方もそこそこ覚えています。

 特にゲルショッカー編での新1号のピンチのシーンとかは印象深いです。




 仮面ライダーといえば、時々母と一緒に見ていたのですが、母は1号と2号の区別が付かない人でした。

 なぜかと言えば、手足のラインのせいです。

 2号は1本、1号は2本なのです。

 この奇妙なズレは、「仮面ライダー」のテコ入れのせいです。

 藤岡氏の怪我によるライダー交代劇に際し、旧1号の色調が暗かったことの反省から、2号ではアクセントとして腕と足の脇に銀のラインを入れました。

 そして、新1号では、2号と変化を付けるためにラインを2本にしたのです。

 母は、ラインが1本なら1号だろうという、ある意味非常に健全な先入観から、1号と2号の区別が付かなかったのでした。




 小さな子供によくあることで、2号編の時は2号(単に仮面ライダーと認識していたと思われる)が大好きで、新1号編になったら1号が大好きでした。

 特に、新1号の手袋とブーツが銀色(旧1号・2号はグレー)なのがお気に入りで、新2号が赤い手袋とブーツになって出てきても、そこは変わりませんでした。

 でも、変身シーンでは、タイフーン(ベルト)のシャッターが開く2号の方が好きでしたねぇ。




 さすがに「仮面ライダー」の頃は幼かったので、2号編のエピソードはほぼ覚えていません。

 死神博士は好きだったのを覚えていますが、ゾル大佐は覚えていません。

 ゾル大佐については、「仮面ライダーV3」での「甦ったゾル・死神・地獄・ブラック」で初めて見たくらいの印象ですね。

 そう、地獄大使は覚えています。

 あと、ゲルショッカー絡みは、かなりよく覚えています。

 結成式とか、戦闘員が捕まると死んじゃうとか、1号が崖から落とされそうになったりとか、ショッカーライダーとか、新サイクロンが止まる時にパラシュート出すとか。


 「V3」になると、エピソードもかなり覚えていて、1話での改造に至るくだりとか、2話でのV3ホッパー初使用やダブルライダーがカメバズーカと共に爆発するところとか、3話でイカファイアにダブルタイフーンを止められて負けちゃうとことか、4話で火葬場で炭が焼け落ちてダブルタイフーンが復活するとことか、ライダーマン絡みとか。




 「仮面ライダー」は、よく“改造人間の悲哀”がう~たらとか言われますが、本編中においてそういった描写はほとんどありません。

 細かく言えば、旧1号編の初期には本郷猛が思い悩む描写があるものの、2号編では、2話目である15話冒頭で、一文字隼人が改造手術を回想した際にちょっと口にする程度です。

 なにしろ、旧1号時代の暗さ(ライダーの色合いも物語も)を払拭するために2号=一文字隼人が生み出されたわけなので、暗くなってもらっては困るのです。

 ついでにいうと、上記のシーンでは、寝間着姿の隼人の腹に変身ベルトが巻かれています。

 これは、“変身ベルトは常に腹に露出している”という描写と思われます。

 なにしろ旧1号は風をベルトの風車に受けることでエネルギーを得て変身するわけなので、ベルトは常に対外に露出しているはずなのですね。

 旧1号のバイクでの変身シーンをよく見ると、風でブレザーがめくれると下にベルトがあります。

 2号においてもそれは継承されていて、当初、隼人が上着のファスナーを下ろすとベルトが露出し、それから変身ポーズをとるという流れになっています。

 これは、ベルトを上着で隠しているという描写なのです。

 この辺の描写は、少しすると忘れられ、変身しようとするとベルトが出現しているという演出に変わりました。

 忘れられたといえば、風車のシャッターは、“変身の意思”を明確にするために付けられたもので、隼人がポーズをとって「変身!」と言うことでシャッターが開いて変身可能になるという演出で、すっかり定着したので新1号編では省略されたようです。




 「仮面ライダー」といえば、「光る!回る!変身ベルト」ですが、当時鷹羽は持っていました。

 鷹羽の家はさほど裕福ではなかったので、超合金などの高額商品は買ってもらえず、おもちゃはもっぱらソフビだったのですが、変身ベルトは買ってもらえたのですよね。

 すごく欲しがってだだをこねたということもなく、なぜかいきなり渡されたという記憶です。誕生日でもクリスマスでもなく。

 多分、親の前で欲しがる姿は見せていたと思うので、気を利かせて買ってくれたのかもしれません。

 回してる間は結構うるさいので、変身の時だけスイッチを入れ、あとは形として楽しんでいた、はず。

 ちなみに、10年近く前に、動かなくなっていたのをレストアして復活させたのですが、モーター固定用の枠が銅線の役を果たしていたりして、当時の開発者の工夫が見えて楽しかったです。

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)



 変身アイテムを単独でおもちゃとして発売する、というのは、「仮面ライダー」が初でした。

 何度も書いていますが。「ウルトラマン」のベーターカプセルは、当時商品化されていません。

 「ウルトラセブン」のウルトラアイは、ウルトラガンなどのウルトラ警備隊のアイテムセットの中の1つとしての商品化でした。

 変身ブームとも呼ばれる1976年以降の特撮ヒーローものにあって、牽引役となったのは「仮面ライダー」です。

 それまでもヒーローごっこにおいて、変身するシークエンスというのは1つの山場ではありました。というか、あったようです。

 ただ、ハヤタは変身すると巨大なウルトラマンになって怪獣と戦うことになるので、変身前後で完全に流れが違ってくるんですよね。

 その点は、等身大で戦う仮面ライダーは戦いの中で変身してそのまま戦い続けるので、ごっこ遊びのタネとして優秀だったのです。

 そして、個人的にもう一つ大きな要因だと思っているのが、“変身ベルトが変身前後を繋いでいること”です。

 ピンとこないかもしれませんが、変身アイテムが変身後も目に見える形で残っているというのは、とても珍しいのです。

 まぁ、ウルトラアイをセブンの目の外見で作って、輪ゴムで耳に掛けて固定するという遊び方をできなくはありませんが、というか鷹羽は小学生時代にやったことがありますが。

 「仮面ライダー」以降、変身ベルトの商品化が主流になったのは、ベルトが大きく作れるからギミックを仕込みやすいこと、固定がしやすいこと、等身大ヒーローは大抵ベルトをしていることなどが理由でしょう。

 「超人バロム・1」の変身ベルトなんて、変身アイテムであるボップのホルダーとしての意味合いしかありませんし、「人造人間キカイダー」のベルトは、変身のためのアイテムじゃなくて変身による効果で見た目が変わるだけだし、なんとかこじつけて商品化しているのが多いですけどね。

 でも、光るといえば豆電球か麦球くらい、音が出るおもちゃなんて「ピピピピピ…」って電子音が関の山だった当時、板に麦球を付けてモーターで回すというギミックは画期的で、大ヒットしたわけです。




 あと、仮面ライダーといえばバイクということで、サイクロン号を意識したカウルの付いた自転車:ドレミサイクロンなんかも発売されました。

 鷹羽が初めて乗った自転車ドレミサイクロンで、小5で乗り換えるまで乗っていましたっけ。

 もちろん、カウルは途中で外しちゃいましたけど。




 かつてよく疑問とされたもので、“仮面ライダーのマスクは仮面か素顔の変化か”というのがあります。

 なにしろタイトルが「仮面(・・)ライダー」なのですから、“仮面”ななろうという意見もあるのですが、じゃあ同じショッカーの改造人間である蜘蛛男とかも仮面なのかといわれると、首を捻らざるを得ません。

 これは、原作漫画との設定の乖離があるからです。

 漫画版では、明確に仮面です。

 興奮すると顔に浮き上がる手術痕を隠すために仮面をかぶるのです。

 「仮面ライダー THE First」や「シン・仮面ライダー」では、漫画版のテイストを受けて仮面をかぶっており、敵怪人も仮面で統一されています。

 そして、その場合、“外して持つ”という描写とセットになっているのです。

 つまり、それがない特撮版「仮面ライダー」は、変身後の素顔だと言えるわけですね。

 傍証として、5話で、落とし穴に閉じ込められて天井落としで潰されそうになった際、エネルギーが切れて変身が半分解けてしまいました。

 この時、落ちてくる天井を支えながら、顔だけが本郷猛に戻っています。

 元々旧1号の変身は、下半身→上半身→頭部と代わっていくので、変身が解けるのもその逆順というのは理に適っています。

 仮面ライダーの顔が外付けの仮面だとしたら、絶体絶命の危機にわざわざ外す意味がないので、あれはやはりエネルギー切れで変身が解けてしまったと考えるのが自然でしょう。

 ちなみに、歴代の仮面ライダーで、明確に“仮面”を付けているのは、ライダーマン、X、BLACK、G3シリーズくらいです。

 ライダーマンとG3シリーズは、一目瞭然ですね。

 Xは、当初、ベルトの左バックルに着いているレッドアイザーを変化させて頭部を覆い、右バックルのパーフェクターを口部に装着することで変身していましたので、“仮面”でいいでしょう。

 ちょっと意外なのがBLACKで、バッタ怪人に変身した後、その体を覆うように外装が装着されるというプロセスを経ており、透明なマスクの下にバッタの顔が押し込められているという模型をわざわざ作って撮影しているくらいです。

 平成になって、強化服的なものが多くなってきた部分もあるので、今では論議されない部分ですが、昔は大真面目に「仮面か素顔か」って議論されていたのです。




 ちょっと小ネタを。

 一文字編のED冒頭では、橋の上で戦闘員と戦うライダーが映ります。

 橋の上で殴られた戦闘員が川に墜ちて水しぶきを上げるシーンですが、落ちた後の戦闘員が平泳ぎでそこから離れていくのが映っていたりします。

 そりゃあ、その場に沈んでるわけにもいかないから、ある意味当然なんですが。

 気が付いたのは、高校時代の再放送だったかな?

 後に友達に見せたら大笑いしてました。

2か月遅れ

 放映当時はもちろん知らなかったが、高校生の頃、“どれくらい遅れてたんだろう?”と思って放映日を調べた。

 明確に新潟での放映日を覚えていた「仮面ライダーX」28話「見よ!Xライダーの大変身!!」で比較したところ、東京では8月24日、新潟では11月3日なので、11週間と1日遅れとわかった。

 ちなみに、放映日を覚えていた理由は、11月3日が幼稚園の展覧会だったために見られなかったから。

 ちょっとだけ抜けて家に帰って見たのが、風見志郎による改造シーン。

 V3まで出てきたパワーアップ話を見られなかった恨みは深く、後にレンタルビデオで見た後も引きずっていた。

 執念深いのは、三つ子の魂である。




捕まると死んじゃう

 ゲルショッカーの戦闘員は、逃亡・裏切り防止のため、3時間ごとにゲルパー薬を摂取しないと死んでしまうようになっている。

 ゲルショッカー編序盤に、捕らえられた戦闘員が死ぬシーンがあり、ショッカーより残酷なゲルショッカーの印象を強めた。




止まる時にパラシュート

 新サイクロンは、高速走行時の急停止用に車体後部からパラシュートを出せるようになっている。

 本編中では、初登場時に1回使っただけだが、OPで毎回流れていたので、印象は強い。

 「仮面ライダークウガ」において、ビートチェイサーにパラシュートが搭載されているのは、これのオマージュと思われる。




ライダーマン絡み

 結城丈二が右前腕を溶かされたシーンで硫酸を知り、48話「見た! デストロン首領の顔!!」でライダーマンが「首領、逃げてください!」と庇ってV3のキックを食らったのがマスクの目の辺りなのに後のシーンで包帯を巻いているのが額だったり、墓場で結城が義手を外して風見と対峙していたり、V3とそれぞれ真空の部屋に閉じ込められて壁をコンコン叩いて会話していたり、ドリルアームがバッテリー切れで使えなかったり、プロトンロケットで自爆したシーンとか覚えている。

 幼稚園前の話だが、鷹羽は結構覚えており、周囲に話すと驚かれたり呆れられたりする。

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― 新着の感想 ―
この手の変身アイテムは買ってもらった覚えが一度もないですなぁ… まぁなんでも分解しちゃう年頃だったからなのかもしれませんが。一度インベーダー風のモーターで動くゲーム買ってもらって、翌日には分解して戻せ…
V3で思い出したんだが 2000年頃にさいたま市大宮公園の児童遊園に子供連れてったところいきなりこどもが 「V3のバイク」 見たら年季の入った当時物のハリケーンが こいつが新品のときに見た記憶が ス…
自分が最初に仮面ライダーにハマったのは「仮面ライダーBLACK RX」でした。 昭和ライダーの最後の作品ですよね。内容はほとんど覚えてないんですが、ビームソードで戦ってたような記憶が。 あの主題歌が本…
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