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第二十三話 女阿修羅(後編)

白城刑事が「外が、化け物でいっぱいだ」

「俺たちじゃどうしようもない」

「う!!」白城が立ち及んだ。窓いっぱいに阿修羅の顔があった。

ぬおーーーーーーー

白城は腰が抜けた。「白城!窓から離れろ」木藤や同僚たちが持ち上げて奥へと引きずった。

「また、新たな奴だ。こいつはでかい」

推定100mはあろう。全身古傷だらけだ。

カオオオオオーー

立ち上がった。

「な、なんだ?」屋上の佐助と舞が見た。そいつは本庁よりでかい。

女阿修羅や物の怪はその巨体の前に立った。


「まずい・・・・・太刀打ち出来ない。軍隊もやばいぞ」

佐助が全身の古傷を見て判断した。

毘摩質多羅びましったらだな・・・舎脂しゃしの親。憍尸迦きょうしか「帝釈天」と戦った阿修羅」

ギギギギ、ケエエエエエエエエエーーーー-!!!!!!

佐助と舞を潰そうと拳をふりあげ、ビルを叩き壊した。

「荒ぶる神、破壊神じゃ無いか?どうも伝説とは違うようだ。舞、応援を呼べ」

「はい」舞は手を空に翳し、吠えた。おーーうーーーおーーーー。

佐助は大型手裏剣を出し、投げた。しかし、大阿修羅は手で振り払った。

「権左、左衛門、こっちへ来い」


堀にいる権左に大阿修羅の腕が伸びた。そして権左を握ると本庁の壁に叩きつけた。

グワッシャーーーー!!

「権左ーーーー」

権左は、そのまま投げ捨てられた。「うう、なんて力だ」

左衛門がものすごい速さで大阿修羅の背から駆け登った。刀を抜き、首に刺し、そして屋上へと飛んだ。

何やら呪文を唱えている。するとその刀が爆発した。ズガーーーーン

ガアアアーーー!!!

その様子を屋上踊り場内から百目野は見ていた。

「すごい、須佐の戦いを生で見てる」学者らしい視点だ。恐れはあるのだろうか?こう云うところは故柳田とそっくりだ。

佐助が百目野を見た「先生!危険だ!逃げろ」

「逃げろ?これを見ずに逃げられるか。目に焼き付けてやる」


マスコミが来ない。恐れ慄いたか?いや、須佐の報復を恐れて来ないのか?ここに来て化け物に牙で身体を噛み切られてバラバラになりたくはないのか?


少し遅れてマスコミがやって来た。ヘリと地上から生中継だ。

「みなさん、とんでもないことが起きています」

「マスコミは下がってろ!」自衛隊が邪魔だと吠えた。「お前らやられるぞ」


ヘリが皇居上空へと近づいた。ガアアーーーー。すかさず飛行中の物の怪が数匹襲った。ヘリは嘴で突かれ、中のパイロットたちが引き摺り出された。「うわあああ、助けてくれーー」手足を噛まれ、バラバラになり死体が皇居の尾根に落ちた。

それも生中継された。

「う、うわあああ」

大阿修羅が掌を地上のマスコミのいるあたりに翳した。すると大火炎を噴射した。

ぐわあああああ

「ひいいいいい」

たちまちそこの軍隊とマスコミが火の海になった。


「現場の佐藤さん!佐藤さん!だめだ」局のアナウンサーが呼びかけても応答はなかった。


そして大阿修羅が掌を皇居に向けた。が、その時、応援が来た。白狐の軍団だ。

「本庁の中にいる人たちは避難しろ!」佐助が叫んだ。

白虎は空中から戦闘機のように飛んで来た。波状攻撃に出るようだ。

ズババババババババ

ミサイルと同様の火炎レーザーを発射。ドドドドドド当たると爆発した。全身だ。

ケエええええーー

それを見ていた軍が「すごいな、あの数で波状攻撃を仕掛けるとは、統制が取れている」

権左が立ち上がった。「よくもやりやがったな」権左は大修羅の足を取り、その怪力で股を開いた。

ズオーーーーーン

大阿修羅は倒れた。

それをすかさず、これでもかと火炎レーザーで波状攻撃。大阿修羅はのたうち回った。


舎脂は動揺していた。

左衛門と舞が周りの物の怪を滅した。

「舎脂」佐助が刀を向けた。

舎脂は狼狽えている。逃げようとしている。「今更逃げようと云うのか」

舎脂は空間を捻じ曲げ逃げようとした。「逃すか!」佐助は刀を投げた。その刀は舎脂の胸に刺さった。

けええええええ=====

そして異空間の中に消えた。


大阿修羅はこの異変に気づいた。娘がやられた。

かあああああああーーーーー

傷を負いながらも全身が火の玉になった。触るものが溶けた。

「まずい!手負いになった。打つな!あれでは核に打ち込むようなものだ!」


米軍も自衛隊も白狐も「な、何だと?!どうすれば善い!」

「くそ!手が出せない」

けええええええ=====

大阿修羅は雄叫びを上げた。


その時、大空から火の玉が降ってきた。「な、なんだ?」

それは地上スレスレに着くと人になった。


「武速!」佐助が叫んだ。

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