第二十二話 女阿修羅(中編)
白城刑事が破壊された窓から外を見た。
「見てください!木藤さん」
「なんてことだ!!」
空からどんどんと物の怪が落ちて来ていた。外を徘徊している。空には翼を持つ物が飛んでいる。
運が善いと云うか、この地域は官庁や施設が多い。人々はこの街から避難するか自宅待機になっていた。
「皇居が危ない」
堀に向かっている。翼を持つもののけはすでに皇居上空を徘徊している。
羽左衛門と権左が来た。「皇居に手を出すと許さんぞ!」物の怪達は堀に入り込んだ。天皇は頑丈な地下のシェルターに隠れているが、皇居の破壊は許さない。
自衛隊と米軍もやって来た。ジェットヘリにはミサイルを積んでいる。自衛隊と米軍は装甲車とトラック。トラックから銃火器を持った兵員達が出てきた。東京を守れと云う指示で指定された4箇所に待機していた。その拠点は近くだ。異常を感じた軍がすぐさま駆けつけた。が、戦車はまだ来ないし戦闘機は発進されていない。
「皇居内に入り込んだ怪物は須佐に任せろ!我々は外の怪物と空中の物をやれ!」
ミサイル型ドローンを多数出した。
「権左、戦国の世を思い出すな。八岐大蛇と対峙した時と同じだ」
「おうよ!人の軍と共に戦うのは久し振りよの」
「あの冠者もじゃ」
「・・・・うむ、それで須佐男様は・・・」
「冠者の姿になった」冠者とは若者のこと。
「羽左衛門!御上の居に入れてはならんぞ」
「おうよ」
羽左衛門が大声で叫んだ。「指揮官!こいつらは法力は使えない。牙と剛力が主だ。猛獣と思え!重兵器なら殺せる!」
自衛隊と米軍は空からドローン迎撃ドローン=コヨーテblock2、地上から車両に装備したものや人が持ち運べる対戦車誘導弾(ATM)、バズーカ。機関銃などなど。
攻撃!一斉に始まった。
皇居外に居た物は重火器で、空を飛ぶものはドローンミサイルで次々と破壊した。たわいも無い。「こいつらは数だけだ」ミサイル攻撃で次々に壊滅された。さらに伊左衛門が唱えると、空から大きな手裏剣と鉄矢が降ってきた。それは測ったように空中の物の怪や皇居内に降りた鳥型物の怪を刺殺した。権左は堀に居る物の怪を投げ飛ばし、殴り殺した。
さて、本庁屋上の佐助と舞である。
女阿修羅と対峙していた。周りには物の怪が数匹。空には空間が破れて物の怪がこぼれ落ちていた。
佐助と舞は刀を抜いている。
「貴様、何者だ?」
「ギギギギ」
「貴様、舎脂か?」
「ギギギギ」
「舎脂が何故こんな所でこんなことをしている?」
○舎脂「サンスクリット語: Śacī」
毘摩質多羅阿修羅王の娘でインドラ(帝釈天)の妻である。ヒンドゥー教における別名をインドラーニー。 アイラーヴァタの上に乗る左がシャチー、右がインドラ。 漢訳仏典では舎脂または舎支と音写される。
「お前は戦闘神では無いし、憍尸迦「帝釈天」の妻だろう?何故、修羅界を開け、こんなことをしている?」
「ギギギギ」
「答えろ!舎脂」
ケエエエエエエエエエーーーー−!!!!!!
ガアアアーーー!!!
女阿修羅は答えず、一気に襲ってきた。
佐助と舞は空中に飛び跳ねた。そして両手を掲げると空間の破れが、みるみると閉じていった。
そして須佐2人は屋上の避雷針上に舞い降りた。
「舎脂!我ら4人と軍隊には勝てんぞ!何故?来た!答えろ!」
「ワタシハ、チチ二シタガウ」
「何だと?」




