表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/32

第二十一話 女阿修羅(前編)

木藤は捜査本部にて佐助の話をした。

オリオンの四つ星。東京内の三つ星から推測するに大田区、東京湾、練馬区、足立区周辺だとわかった。


「この周辺の市民を避難させましょう」

「とんでもない人数だぞ。第一、間に合うか?」

「東京都民全員を避難させるなど到底無理です。賭けに出ましょう」

「賭けか・・・・東京湾はすぐにでも可能だが・・・・陸上、海上自衛隊の出番だな」

「自衛隊は攻撃態勢と安全、且つ冷静に避難民がパニックにならないよう進めるよう要請しよう」

「避難方法は?」

「木藤、国を甘くみるな。想定は出来ている。車移動は御法度。地下鉄、市電、JRに頼んで電車移動だ。とにかく東京から脱出させる」


東京から避難が始まった。

「須佐佐助と百目野准教授の指導を仰げ」

前田警視正は正しかった。

「前田、気苦労を掛けたら」警視総監から労いが入った。

一斉に動き出した。すでに疑うものなど一人もいなかった。「国民の命を守る」それに向かって走り出した。


二、三日後、本町に女が訪ねてきた。

「木藤刑事に会いたい」

「女だと?誰だ?」木藤は身に覚えが無かった。

「とにかく合わせろと。危険なものは何も持っていません」

「よし、会おう。白城しらぎ、お前も来い」


女は取調室に通された。木藤はマジックミラー越しに女を伺った。

「木藤、どうだ?」上司が伺った。

「会ったこともない女です。とにかく会いましょう」

木藤と白城は取調室に入った。「私に何か用ですか?」木藤が聞いた。

「あなたね。武速を守った刑事は?」

「!何故そんなことを知っている?」

「須佐とも繋がっている」

「貴様、何者だ?!」

「邪魔者を殺しに来たのよ」

「何だと?!」木藤と白城は立ち上がった。

するとこの部屋だけが揺れ始めた。

「白城!銃を持って来い」本庁内では武器は携帯していない。

「課長!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

部屋の外に居た上司が頷き「応援を!銃を持って来い!」

ぐわあああああああーーーーー

女が阿修羅に変身し出した。


「逃げろ!」

ぐわああああああああ

身の丈3mぐらいになった。

ギギイイイイイイ

その姿は女だ。女阿修羅だ。

「お。女?」

ズシーー〜ーーン!!!!!

屋根が突き抜け、部屋から出てきた。

カオーーーーーーン

叫んだ。


そこに銃を持った警官10人が駆けつけた。

「撃て!」

一斉に撃ち始めた。

ガウーーーン!ガウーーーン!ガウーーーン!

カオーーーーーーン!

女阿修羅は痛がったが致命傷にはならない。

「だめだ、バズーカクラスがいる!逃げろーーーー」

「まずい、このままでは明治の時の九尾狐事件と同様になる」


その時、後ろから佐助が歩いてきた。

4人だ。佐助、舞、権左、羽左衛門。

権左はレスラーみたいに厳つい男。羽左衛門は繊細そうだ。

「さ、佐助さん!なぜここに?」木藤が叫んだ。

「木藤刑事、説明は後に」すると佐助と舞が背から刀を抜いた。

「佐助、ここはわしに」権左が前に出た。

「ここでは大技は使えんじゃろ?」


権左が女阿修羅と対峙した。

「阿修羅!何しに来た?!ここからは通さんぞ」

ギギイイイイイイ

女阿修羅は戸惑っていた。須佐を4人も相手には出来ないことはわかっていた。

が、逃げ場が無い。戦うしかなかった。

腕から剣が出てきた。

ギギイイイイイイ。カオーーーーーーン!遠吠えだ。

「仲間を呼んだな」

すると壁や天井から身の毛もよだつ妖怪が数匹躍り出た。


う、うわああああああ。ば、化け物だ!

警官たちは皆、逃げ出した。

「権左だけじゃ無理だ」

権左が妖怪たちに手足を持たれ動きを封じられた。

そこを阿修羅が噛みつこうとしている。

「しゃらくせい!」

権左は両腕を押さえている妖怪を「ムン!」と振り払った。物凄い怪力だ。

キーーキーー

「やかましい!」合力で妖怪の顔を殴った。

ギィヤアアアア!!顔が潰れ、息絶えた。阿修羅は後ろに退避した。

妖怪が権左や他の須佐に飛びかかった。

権左は妖怪を殴り殺し、須佐は剣でなます斬りにした。

ギイイイイイ・・・・・

阿修羅が消えた。逃げたのである。

「外だ。屋上に逃げた。追え!」

須佐も消えた。


そこに百目野も来た。

「こ、これは?!」

「百目野先生!な、なぜ?ここに?」

「あなた方が呼んだんじゃ無いですか。須佐と一緒に」

「そうだ、そうだった」

「怪我はありませんか?あ、あの化け物は何です?」

「女の阿修羅がここに来て、暴れ出したんだ。で、配下を呼んだんだ。丁度そこに須佐が来て・・・」

「女の阿修羅?戦ったんですね。彼らはどこに?」

「阿修羅も消えて・・・外だ!屋上だと云って共に消えた」

「屋上?まさか・・・」

「何が起きている?」

「修羅界を開いた。異界の窓を開けたんだと思う」

「な、何だと?!それじゃ、あんな化け物がうじゃうじゃと地上に落ちてくるのか?」


「・・・なぜ?そんなことをする必要がある?第一、女阿修羅とは、何者だ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ