異世界の食べ物2
...水だぁーっ!ここにきてから一週間。私はついに水を溜め込んだ巨大な湖を発見した。
何故今まで水ではなく食料を探していたのか、そもそも水すら無いところでどうやって一週間生きてきたのか、それを説明するには少しとかを遡る必要がある。この世界に来て亀を倒した後、私は水を探していた。しかし、ここには川もなく、雨は期待できない。探しているうちに、初めて亀以外の生物と遭遇した。それはスライムである。ゲームでは大体最初に出てくるようなやつだけあって、襲いかかってきても私の元々の力で瞬殺できてしまうほどだった。スライムは大鎌で切ると、分裂するかと思いきやすぐ死んだ。死んだスライムは、生き物では無いブヨブヨとした浮き輪のような感じになる。残念ながら食べれなさそうだったが、なんとスライムの死体を雑巾のように絞ると、新鮮な水が出てきたのだ。最初はこの方法にかなり嫌悪感があったが、慣れてくるとペットボトルより楽だと気づいた。それにスライムは昼夜関係なしにそこらじゅうにいるので、水の問題は早々に解決できてしまった。
話を戻そう。何故私が湖を発見してこんなに喜んだかというと、スライムを絞るのは良かったんだが、そんな行為ばかりしているうちに、スライムに怖がられ、見つかると逃げられてしまうようになった為である。追いかけるのも疲れるし第一私は自分が持っている超人的な身体能力にまだ適応できていない為、うまく動けないのだ。それに、一度見失うと、周りの環境に溶け込んで見つけられなくなってしまう。だからこそ、動かなくて、底を尽きることのないこの湖は私の希望そのものであった。




