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35話 真面目にやってください

どうしたら良いか分かんなくなった、


朝、居間でのんびりしているタカシが気だるそうにそうつぶやいた。


どう反応していいのか分からない、室内と理恵。

どちらかが、話し始めようとする前に。


「どうかなさいました?」


アーシャが気を利かせて、会話のバトンをつなぐ。


「ん」

ガキか、というツッコミがきそうなほどの反応、両手を広げ、ハグをせがむそのやりとりは、母にだっこをねだる子どもそのものだった。


「あはは」

「ふふ」


さっきまで気まずいと思っていた、2人はタカシのその行き詰まったときや、悩み事をしている際の、俺はいま弱ってます、助けてください。という 堂々たる、甘えっぷりに、少し気が楽になる。


「はぁ」

軽く ため息をつくアーシャ


あの一件以降、タカシは悩み事がある際の行動として、何か自分にできそうな作業を手伝いに村を回る、あるいは、困っている人のもとへ行き(場所と距離は問わない)その問題を解決する、とにかく動く、か今のように、とにかく 誰かに甘える。といった行動パターンで落ち着いている。


そんな感じで、現在、全知全能の赤ん坊の爆誕である。


あきれた表情でアーシャはため息を吐き、それでも主の意思にそうよに、そっと近づき、軽くハグをかわし、そのまま膝枕に落ち着く。


ーーーーーーーー


「さて、今まで、俺がやりたいと思ったことを好き勝手やってきたわけだが、今後はどうやらそればかりでは、終われないかもしれない


というわけで、お二人の力を貸してほしいのだが」


急に、膝枕のまま、真剣な表情で話す たかし、その甘えているという状況と、真面目な話をしているという、2つの落差に2人はどう 返していいのかわからない。


「タカシさま、お2人が困惑しています」


「え! マジで」


「はい⋯はぁ」


「そんな、今さらー、緊張しなくていいのに」


「あ、あの」


「お、室内君、何かね」



室内が恐る恐る口を開く。


「力を貸してほしいとは……具体的に、どういうことでしょうか」


タカシは少しだけ視線を上に向ける。


「デカい」


バシ

アーシャが見事な平手打ちをかます。

ーーーーーーーーー


「いや、失礼、今度は真面目に話そう」

もにゅ

Bgoooon


タカシが壁に埋まる


ーーーーーーーーーー


「今度、こそは本気だ。」


「余計なことしないでください」


「その、あの、どうも最近外部との関わりが大きくなってきている、から二人に相談なんだ。」


タカシが改まった表情で話す、その顔はどこか申し訳なさを含んでいるようにも見えた。


「二人に話すのは、初めてだよね、僕の力のこと、」


「なんとなくは知ってます、ニュースやSNSで目にはいるので。」


「あと、アーシャさんが、その」


「お二人には私がある程度のことは 説明しています。」


「なんだ、それ早く言ってよ わざわざ 真面目な顔 作った意味ないじゃん、」


もにゅ


ちょっとしたユーモア溢れる ツッコミのつもりで、とっさに胸をもんでしまった、タカシ。


「あ、やべ」


咄嗟に出てしまった、手について謝罪をしようとしたが


「うむ、デカい」

見上げた先は広大な山脈であった。

わかるのはその山は今、無言の狂気を放っているということ。


「冗談、冗談ですよー、やだなーアーシャさん、こんなのただのスキンシップじゃないですか。」


おそらくこの時、タカシの最大の幸運は彼女の顔を覗くことができなかったことだろう、後に、室内と理恵の2人はこういう。

笑顔とは人が有する表情の中で最も恐ろしいものかもしれないと。


そして瞬きをした瞬間、タカシの頭はすでに床にめり込んでいた。


「すみませんでした」







ちなみに タカシがたまに外出して解決してる問題は、個人でおさまる範囲のものから、世界規模にやばいものまで、何でも解決してます。

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