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新たな世界へようこそ!  作者: ネコかん
3/4

1~ 旅は道連れ、かもしれない =後編=

あれ、投稿していると思ったのに……その部分の下書き(紙)処分したようで、思い出しながらで時間がかかった作です。

@@@@



それは、姿を現した。

「…………」

「………グル?」

あのオオカミが、自分の体格の二倍くらいのイノシシ(?)を引きずってきたようです。

何というか、すごい脱力感がする。

がっくりとうなだれていると、ズルズルとイノシシ(?)を目の前に持ってきた。

「いや、キミの獲物だろうから、お前が食べなよ」

俺はそう言って食糧の事を改めて考えるようとするが、袖を引っ張られる感覚があった。オオカミ(仮)が袖を加えて引っ張っていました。

「キミの分だから……まさかとは思うけど、俺も食べていいの?」

コク。と頷かれた。俺はありがとう、と一言言って狩られた獲物を見る。

「試しに広辞苑もどきに書かれていた魔法を使ってみよう」

ちなみにだ、世間で注目を浴びている中二病を試そうというわけではない。魔法の制御がどのようなものかを知っておかないと、おそらく大変なことになるだろうという見込みを付けたのである。

制御を失敗しても自分が死ぬし、成功したらしたでまたいろいろ考える必要があるわけだと俺は思う。

基本的にその手の事はできるみたいだけど、実際に試さないと納得ができない性質なわけで……

まあ、結果だけいうと、成功しすぎた。

ネットで見たイノシシの肉の部位ごとに切ってみる(後々考えたら、わざわざこんな複雑なことをやった自分がアホだと思ったけど)ことに成功した。

そこから自分が食べれそうな分だけ切り分け、焼く。

こっちはある意味失敗。火力強すぎて消しズミと化した。

再度挑戦して、火力を調節することに成功していい感じの焼肉となった。

俺がもくもくと食べ始めると、オオカミ(?)も食べ始める。こっちは生だけど。

「お腹一杯になった。ありがとう」

食べ終わってからオオカミ(?)にお礼を言って撫でる。オオカミ(?)もうれしそうに頭を撫でられていた。

……というか、ここまでされて無下にはできない。

だから、選択肢を与える。

「ついてくるならついてきていいけど、この先なんの保障もできない。それでもいいなら、ついてきてもいいよ」

俺の話が終わった後、一度「グル」と鳴いて、直後コクリと頷く。

「ついて、くるの?」

一度、コクリ。

「そうか。それならちょっと待って」

俺はもう一つの魔法を試す。一言で言うなら四次元ポケ○ト。

広辞苑のような厚さの例の本に書いてあった通りに試すと、直径三十センチくらいの黒い穴ができた。

その中に広辞苑の厚さのそれを穴に手でねじこみ、一度穴から手を出す。

再び穴に手を突っ込んで、念じる。

穴から手を出すと、広辞苑のような厚さの本が手元にあった。

成功らしいので、もう一度本を戻してから穴を閉じた。

「準備は整った。さて、行こうか」

コクリ、と頷かれた。

「ええと、そうだ。名前、決めないと……ええと、キミの名前は」


……だいだい二十分経過……


「五十九度目の挑戦も敗れた……」

候補のことごとくに首を横に振るオオカミ(?)。

六十度目の挑戦をしようと思ったその時、頭にふとよぎった。

「……フェンリル」

……コク

ようやく旅の仲間の名が決まった。

「フェンリル。これからもよろしく」

コクリ、と頷いた。

俺は相棒となるフェンリルの頭を撫で、そのあと抱きしめた。

だが、俺はここで引っかかったことがあった。

「フェンリル……俺の言葉、解るの?」

目をじっと見つめる。フェンリルは少し目をそらして、

コクリ、と一度だけ、

申し訳なさそうに頷いた。



@@@

一話はここで終わりです。

読んでいただいてありがとうございました。

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