1~ 旅は道連れ、かもしれない =前編=
期間がかなり開きましたがようやく1話目の投稿。生温かい目で読んでいただけるとありがたいです。
しばらくオオカミ(仮)をなでていたが、俺に懐いてきたオオカミ(仮)と別れないといけない、と思う。
この世界のことを大して知らない俺だ。俺に懐いているかもしれないこいつを巻き込めないし、巻き込みたくない。
撫でていた手を止め、すっと立ち上がる。
編み出してみた「魔法の穴を作って何時でも出し入れ可能にする」という魔法の実験台となった。一応結果、出し入れ可能なので、穴を閉じて、別れの言葉を口にする。
「ごめん。お前を連れて行くわけにはいかないんだ」
後ろを向かず、とりあえず前へと歩き出す。
どのくらい……長時間としか言いようがないがそのくらい歩くと、辺りは木々が生い茂る森へと景色が変わっていた。
ふと、後ろを見る。
「……グル」
普通に付いてきてました。
しかも目が合う前は何かしゅんとしているような感じがしたのだが、目があったとたんにすごくうれしそうに尻尾をぶんぶんと振った。
「いや、俺と来ちゃだめなんだってば。お前の生活があるだろ……って、言っても解らないよな……」
どうすればいいか悩んでいると、ぐぅ、と俺の腹の音。
この世界に来て何時間かわからないが、広辞苑級の本を一度読破したため、かなり時間がかかっており、おまけに元の世界で食事をしたのが4時間は前。そりゃあ腹も減る。
「食事、どうするかな?」
食べられそうな木の実や生えてるものを食べようにも、よく解らない形をしていたり、見た目がアレだったりするので避けたい。
形的にはなんだろうか……キノコっぽい紫にしたハエトリソウみたいな形。
見ているだけで気持ち悪いけど、さすがに空腹にはかなわない。
そのまま食べる気もしないので、食糧関係について書かれていたはずの本を取り出して、食料関係について探し始める。それでも紫のハエトリソウモドキを食すのは勘弁。
何があっても食べたくない。
どこだっけ、とパラパラと広辞苑の厚さくらいある本と格闘し始めた直後に、割と近くから獣が叫ぶような声に驚かされる。
俺は警戒する。
そうだ、ここは、自分の見知らぬ世界だ。
なんで、警戒しなかったのだろうか?
……そう思い始めるのだが、不思議と怖くはなかった。襲われる襲われないという恐怖感すら浮かばずに……
そうしているうちに、ズルズルと何かを引きずるような音が近づいてきた。
それは、
一歩一歩、
確実に、
こちらに、
近づいてきた……。
私の文章を見ていただいて本当に感謝します。というか感覚がいまいちつかめねー(笑)しかも短いときたけど、携帯にはちょうどいいような……
うん、次、がんばろうorz




