ラブレター③
千夏が橋の上で待っていると太郎がやって来た。
太郎はとても緊張をしているようだ。
千夏は心の中でもう答えを決めていた。
太郎が千夏の前に立った。
太郎は、
「答えを聞かせてもらってもいい?」
と言った。
その様子を遠くから愛が覗いていた。
愛は、自分以外に千夏たちの様子を眺めている人がいることに気が付いた。
千夏は答えを伝えることにした。
「好意を持ってくれるのはうれしい。でも、本当に心の底から私の事が好きなの?」
と千夏は言った。
千夏は続けて、
「本当は何かの罰ゲームなんでしょ?そこに隠れている男子出てきなさい。」
と言った。
太郎は心底驚いている様子だった。
すると、隠れて見ていた男子数名が出てきた。
千夏の読みは当たったみたいだった。
千夏は、
「二度とこんな事しないで。」
と言い残し橋を去った。
そんな千夏の様子を太郎をはじめとした男子たちはただ見つめるだけだった。
愛は千夏が歩き出したと同時に千夏について行った。
愛は千夏に、
「どうしてわかったの?」
と聞いた。
すると千夏は、
「今日の教室で男子たちが負けたら誰かに告白するゲームをしているのを聞いていたからおそらくそれかなと思ったから。」
と答えた。
愛は、
「なるほどね。」
と相づちをうった。
愛は内心ほっとしていた。
もし千夏がOKを出したらどうしようと思っていたからだ。
千夏は家に着いた。
愛と別れて自分の家に入った。
玄関に入ると最近二足歩行が出来るようになった陽介が出迎えてくれた。
千夏は陽介の姿を見ると疲れが吹き飛んだのであった。




