はじめてのバレンタインデー②
翌日、愛の家で遊ぶ約束があったので愛の家に行った。
千夏は愛の家のインターフォンを押した。
「はい」
インターフォン越しでもわかる愛の声に千夏は、
「千夏だよ。開けて」
と言った。
するとすぐに玄関のドアが入った。
「どうぞ、上がって」
愛は千夏を招き入れた。
階段を上がり千夏は愛の部屋へと向かった。
千夏は愛にチョコレートの存在を気づかれないように手提げ袋の中にしまい込んでいた。
愛の部屋へ行くとなんかいい匂いがした。
千夏を部屋まで連れていった愛は
「お茶を取ってくる」
と言って一階へ降りていった。
千夏は待っている間、愛の部屋を観察していた。
前来た時よりも部屋が片付いているように感じた。
階段を上る音が聞こえた。
愛が戻ってきたようだった。
愛は、お盆の上にあるコップに入ったお茶と緑色の包装紙と赤いリボンで包まれたものを千夏に差し出した。
千夏はびっくりして
「これは何?」
と聞いた。
すると、愛は
「今日は何の日かわかる?」
と聞いてきた。
千夏は少し考えた後、
「バレンタインデー」
と答えた。
千夏の答えに対して愛は、
「バレンタインデーだからいつも仲良くしてくれている千夏にチョコをあげようかと思って・・・」
と答えた。
千夏は非常に驚いた。
千夏はすかさず、手提げの中に手を突っ込み持ってきたチョコレートを愛に渡した。
すると愛も驚いたようで
「千夏も作っていたの!?」
と驚いた表情だった。
二人は相手が持ってきたチョコレートを食べることにした。
愛の作ったチョコレートは、愛の性格がよくあらわれており甘さが控えめのチョコレートであった。
千夏は愛にチョコレートをもらったことがとてもうれしかった。
この気持ちは何なんだろうと千夏は思うのであった。
また千夏は愛の口にチョコレートが合っているか心配だったものの、
「おいしい」
とほっぺを膨らませながら笑顔で食べており、千夏は安心したのであった。




