東京①
春休みになった。
千夏はいつも通り祖父母の家に遊びに行っていた。
すると、バイクの音が千夏の祖母の家に近づいてくるのが見えた。
千夏は綾女のバイクの音だとすぐにわかった。
千夏はすぐに玄関まで走って行った。
玄関の開く音がした。
すると、いつも通りレザーのライダースーツを着ている綾女がいた。
その後ろには以前会った綾女の妹の紗理奈がいた。
千夏は、
「いらっしゃい。」
と二人を迎えた。
綾女と紗理奈は靴を脱ぐと千夏たちがいる部屋まできた。
千夏はお茶を出してあげようと思い、台所までやかんと湯飲みを取りに行った。
千夏は、二人に温かいお茶を出してあげた。
「はい、どうぞ!」
そう言うと、綾女と紗理奈は同じタイミングで
「ありがとう。」
と言った。
千夏はさすが兄弟だなと思った。
しばらく談笑していると綾女が、
「今度サークルのメンバーと紗理奈で東京に観光しに行くのだけど一緒に来るか?」
と千夏を誘った。
千夏は、
「行きたい!親の許可もらってきていい?」
と聞いた。
綾女は首を縦に振ったので、千夏は祖父母の家にある黒電話のダイヤルを回して家に電話を掛けた。
「もしもし。お母さん、あやねえから春休みに東京に観光に行かないかと誘われているのだけど行っていい?」
と尋ねた。
すると千夏の母は、
「いいけど、交通手段はどうするのかだけ聞いててね。」
と答えた。
その為、千夏は
「聞いとく。」
と返事をして電話を切った。
綾女たちがいる部屋に戻ると千夏は嬉しそうに手で大きく丸を表した。
すると綾女は嬉しそうに、
「千夏が来てくれると言ってくれてうれしいよ。」
と言った。
千夏はそう言われて嬉しかった。
千夏は母親に言われたことを聞くと、綾女は
「8人乗りの車で行くから交通費とかはいらないよ。」
と答えた。
それを聞いて千夏は交通費がかからないのでほっとしたのであった。




