はじめてのバレンタインデー①
気が付けば2月になっていた。
2月には大きなイベントがある。
それはバレンタインデーだ。
バレンタインデーは女性が好きな男性にチョコレートをプレゼントする日である。
しかし、昨今では友チョコや義理チョコも多く存在する。
最近千夏は自分でも愛に対して特別な感情がわいているのが気付いていた。
千夏の中身は元サラリーマンの男である。
その為、この感情が一体何なのかはわからなかった。
しかし、愛にチョコレートをあげたいなと思った。
千夏は母に、
「愛ちゃんにチョコレートを作りたいんだけど、作り方教えて!」
と言った。
母は、
「いいよ。アイちゃんにあげたいんだね。」
と答えた。
千夏の中身は元サラリーマンの男であるためチョコレートの作り方は全く分からなかった。
しかし、千夏の母が手取り足取り教えてくれながら作ったため、おいしいチョコレートを作ることが出来た。
しかし、千夏はあることに気づいた。
それはチョコレートを包む包装紙とリボンがないことである。
千夏は母に、
「リボンと包装紙を100円ショップで買ってきていい?」
と聞いた。
すると、母は
「いいよ。お金持っていないでしょ。あげる。」
と言って500円千夏に与えた。
千夏は母からもらった500円を巾着袋に入れて、自転車をこいで大きな商業施設の二階にある100円ショップで包装紙とリボンを買いに行った。
商業施設の駐輪場に到着した千夏はどこかで見たことあるような自転車を見たものの、偶然としか思わずエスカレーターに乗り二階へ向かった。
エスカレーターに乗った千夏は包装紙の色とリボンの色を悩んでいた。
どうせあげるなら愛が喜んでくれそうな色があればいいなと千夏は思った。
二階について少し歩くと100円ショップがあった。
するとそこによく見たゴスロリの少女がいた。
そう、愛である。
千夏は愛に声をかけることにした。
「愛、おはよう!」
その声に愛は驚いて体をびくっとさせた。
「千夏か、驚かさないでよ。」
愛はいつもの通りクールに言った。
「愛は何を買いに来たの?」
千夏が尋ねると、愛は
「リボンと包装紙を買いに来たよ。」
と答えた。
千夏は驚いて、
「奇遇だね。私も。」
と答えた。
この時千夏は愛もチョコレートをあげたい相手がいるのかなと思ってた。
愛はオレンジ色の包装紙と赤のリボンを買ったようだ。
千夏は水色の包装紙と赤のリボンを買った。
二人は店の外で軽い世間話をした後に各々帰った。
千夏が家に帰り母に勝ってきたものを見せると、
「いいね!アイちゃんに似合いそう!」
と言ってくれたので千夏は嬉しかった。




