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お笑いヤンキー  作者: oga
覚醒編
17/25

笑いのオーラ

(昼休憩中に会いに行くか……)

 

 アイツに会うのは結構久々な気もする。

12時のチャイムが鳴ると、教室の奴らがゾロゾロと外へと出て行く。

飯は弁当か学食だが、俺は席から立ち上がると階段を駆け下りて職員室へと向かった。

教師らが俺を横目に見る中、入り口で突っ立っていると、小田がやって来た。


「……桜木か」


「待ってたぜ。 ちょっと話しがあんだけどよ」


「いいだろう」


 小田と俺は学食のある方へと向かい、そこで食券を購入。

二人で飯を食いながら話をすることとなった。

小田が俺の分の水を持って、テーブルに着く。


「わりーな」


「しかし、驚いたな」


 俺が話題を振るより先に、小田のヤツが口を開いた。


「笑いのオーラが溢れている。 一体、何があった?」


 ……は?

笑いのオーラって何のギャグだ?

俺が返答に窮していると、小田がメガネを拭きながら説明した。


「食べながらでいいから聞いてくれ」


「……お、おう」


「長いことお笑いをやっているとな、笑いのオーラが見えるようになる。 これは何かの比喩ではなく、お前を包み込むように実際に存在する、目には見えない笑いエネルギーそのものだ」


「……」


 俺は開いた口が塞がらず、マジかこいつ、と小田に話しかけたことを後悔した。

しかし、小田は続ける。


「しかも、お前のオーラは漫才の西川○よし、ダウンタウンの浜○らと同じ色をしている」


 口に運びかけていたスプーンの動きが止まった。

俺が、ダウンタウンの浜○と同じオーラだって?


「超、すげぇじゃねーか」


 褒められて悪い気はしねー。

俺は、オーラのことをその場で受け入れた。

更に小田は続ける。


「だが、ツッコミだけじゃ宝の持ち腐れだ。 同等のオーラを持つ相方を探す必要があるが……」


「そのことで話しがあんだ。 古川のヤツの住所、教えてくれねーか」


 俺が卒業式の漫才をやる旨を説明すると、小田はなるほどな、と胸からボールペンを抜き取り、ポケットティッシュから一枚ティッシュを取ると、何かを書き綴った。

それをこちらに渡してくる。


「古川の電話番号だ。 これにかければ彼の所在が分かるだろう」


「……サンキューな」


 俺が立ち上がろうとすると、小田が呼びかけた。


「桜木、古川にも笑いのオーラがある。 お前がツッコミを入れれば、それが衝撃波となり半径数キロに及ぶお笑いエネルギーが発生する」


 俺は、ハイハイと手を振ってその場を離れた。


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