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お笑いヤンキー  作者: oga
俺は向日葵
13/25

メガネ

 いきなり目の前に現れたのは3年後の俺だった。

タイムマシンを使ったのか、どんな方法でやって来たのかは不明だが、3年後の奴の世界では、小説において、この手のドラ○もん展開が大流行しているらしい。


(人生をやり直したい奴らが山ほどいるって訳か)


 謎のグラスを渡してきた3年後の向日葵は、これを4DXメガネと呼び、俺に渡してきた。


「そいつをはめると、お前をランダムで何らかのシチュエーションに導く。 導かれた先の状況を笑いで切り抜くんだ」


「シチューだか何だか知らねーけど……」


 俺は騙されたつもりになって、このグラスをかけた。









 ふと、気が付くとどこかの建物の屋上。

時刻は深夜らしく、一体、これから何が起きんだ?


(……さっぶ。 このメガネリアルすぎんだろ……)


 寒さまで体感できるとは、まるで最先端のアトラクションに乗ってるみてーだ。

俺は、どっかの劇場で漫才でもやらされんのかと思っていた為、この状況に戸惑った。

劇場を探せってことか?

すると、何やら建物の縁に誰かが立っているのが見えた。


「……あ?」


 そいつはスーツ姿で、虚ろな表情を浮かべているようにも見える。

訳も分からずその光景を眺めていると、いきなり男が飛び降りた。


「あっ! ばっ、バカヤロ……」


 思わず手を伸ばしたが、届くわけがねー。

縁から下を覗くと、遙か下にある地面に、さっきの男が血塗れになって倒れていた。









「……ざっけんな!」


 俺はメガネを投げ捨てた。

向日葵に向かって叫ぶ。


「ただの18禁のクソ悪趣味なゲームじゃねぇか!」


「……ゲームじゃない」


「は?」


「今まさに、実際に起こっている現場にダイブする。 それがこの4DXメガネだ」


「ま、まてよ…… じゃあ、今俺が見た自殺現場は……」


「リアルで起きた出来事だ」


 ふざけんじゃねぇっ!

俺は拳を振り上げた。

が、目の前にいるのは俺自身。

俺が俺を殴りつけようとする状況に、目眩を覚えた。


(訳、分かんねーよ)


「向日葵、もう一度だ。 俺も何でこのメガネがそんな状況を選んでんのか全く分かんねーけど、やるしかねぇ。 俺のくそったれな未来を変えてくれ」


「……」


 何でこんな野郎の言うことを聞かなきゃならねんだ……

つか、これ、俺か。

はぁ……

俺は再び、メガネをかけた。


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― 新着の感想 ―
[一言] SFチックになりましたね。でもヒマちゃん、天然だから上手く乗り切れるかなww ちなみに、麻雀は3人でも出来ます。賭けるととても賭博性の強いゲームになるようです。”東”は、投げちゃあかんです…
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