表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宋飛  作者: たいてん
46/54

宋飛46

宋飛の隊が千人に増員された。


揚州軍の全容は、本体の歩兵が四千で二隊、将軍直属の騎馬が三千、これは実際は副官である李京が指揮している。


加えて史令の三千と宋飛の遊撃隊一千である。


機動力が高い騎馬隊が多い編成だった。


「まだ動きが揃いませんね。隊長」


「他人事か、唐平。お前が何とかしろ」


「あまり慌てないでくださいよ。それだけ元々の遊撃隊が強かったってことです。無理をすれば調練で死人がでてしまいますよ」


宋飛は大きく増員された隊を、今までの部下と質を揃えることにこだわっていた。


戦場では、わずかな動きのずれが、集団の力を弱めてしまう。ここぞ、というときに、足並みが揃わないのだ。


「まあ、そもそもが本隊からの補充ですからね。基本の動きはすでに出来上がっていました。少なくとも俺の隊は、あとひと月で仕上げて見せますよ」


自信たっぷりに唐平は胸を張るが、それでも実践を経験するまでは指揮の呼吸が一つ、二つ遅れるのはどうしようもないだろう。


「ところで、お前は戻らなくていいのか?」


「今は隊長の副官殿2人が模擬戦をやっていますからね。うちの部下は休ませています」


ずっと上官が張り詰めていたら、部下は緊張を強いられる。どこで力を抜くかは意外と重要なことだった。そして、唐平はそのあたりの加減がうまかった。


宋飛の軍の千人のうち、副官の班礼と王蓮に四百ずつ預け、宋飛が残りの二百を率いることにした。


一つに集まる時には宋飛が直接全体の指揮をする。


唐平は一応従者として、宋飛についているが、場合によっては、他の二人よりも上位につく可能性がある。


宋飛が死んだ場合は、指揮が即座に唐平に引き継がれることになるからだ。


今は個人の能力を伸ばすための調練が終わり、集団戦の動きを身につけさせることを重視している。


三隊に分かれて、交代で遭遇戦をさせていた。


宋飛の麾下は、代わりに唐平が率いている。


一見数が少ない唐平が不利に思えるが、宋飛の麾下なので、選りすぐりの兵と馬で揃えていた。


数の少なさはあるが、その分動きが早くなり、相手からも隠れやすい。


三隊が丁度いい戦力になり、唐平の指揮をみる実践練習にもなっている。


唐平が他の二人に劣ることも少なくなってきた。


それぞれ隊長が先頭になった際の突破力で言えば、三人の中で一番かもしれない。


宋飛は丘の上で全体の様子を見ていた。


何度目かの遭遇戦を行なっている最中に、宋飛の元に劉明将軍から緊急を告げる知らせが届いた。


史令が、泗州軍に捕らえられたとのことだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ