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宋飛  作者: たいてん
23/54

宋飛23

両軍は互いに前進し、すぐに疾駆に入った。


敵は素早く縦二列になり、放たれた矢のようにこちらへ突っ込んできた。


宋飛は相手とぶつかる寸前で隊を二つに分け、その中央に敵の騎馬隊を素通りさせてかわし、そのまま反対側に駆け抜けた。


すぐに急旋回し、分かれた二隊が両側から相手に絡みついた。


わずかに崩れた相手が小さく円を描いて回転し、こちらの一隊を取り込もうと動いた。


次の瞬間宋飛は素早く離脱を決め、合図を出して兵を四方八方に散らして包囲をすり抜けた。


崩れたと見せかけて敵の狙いを分散させ、またすぐに集まり、相手と再び距離を取った。


そこで最初の位置に戻り、わずかの間、睨み合いになった。


お互いに少しの間、馬を休ませる。


ふと振り返ると、すでに両軍ともに二十騎は失っていた。


宋飛は、自分がいつの間にか笑っていることに気づいた。


「まるで自分の身体のように自在に動かせる」


宋飛は指揮に快感を覚えている自分に少し驚いた。


しばらくして、ゆっくりと班礼と王蓮に手で合図をし、時間差で二隊を別々に突っ込ませた。


最後に宋飛は麾下の二十騎を率いて突っ込んだ。


大きく迂回し、先の二隊に応戦していた蘇州軍の後方に回り込み、二十騎が一丸となって指揮官目掛けて激しく押し出した。


前後でわずかの間、挟撃の形になる。


両側からさらに粘り強く絞り上げた。


ここで決める、と宋飛は直感で判断した。


相手の陣形が方々で緩み、全体が崩れかけている。


次々に敵兵を馬から撃ち落とす中、わずかに残った周囲の敵兵と相手の指揮官がこちらに馬首を向けた。


相打ちを狙い、一直線にこちらへ向かってくるのが見えた。


宋飛は周囲の自軍の兵をあえて離した。


棒を構えたまま、馬を疾駆させ、凄まじい速度で互いに交差した。


次の瞬間、相手の馬上から指揮官の姿は消えていた。


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