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レベル-99の大佐が異世界転生したら、身体の耐久度が水に濡れたティッシュ並みだった件〜天才的な脳だけで生き残る〜  作者: ティラピア池
What If — The Road I Should Never Have Chosen(選んではいけなかった道)

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IF第2話: 生き残るための道

はじめましての方も、お馴染みの方も、お越しいただきありがとうございます!作者のティラピア池です。今日も皆様に楽しんでいただけるよう、気合を入れてお届けします!

あの夜、僕はひたすら身を隠していた。


自分がそこにどれほど長くいたのか、もう分からない。


足音が聞こえるたびに、身体が強張る。


僕にできるのは、ただ待つことだけだった。


その足音が遠ざかるまで。


夜が朝へと変わるまで。


そして――ついに、太陽が昇った。


僕は隠れていた場所から、ゆっくりと外を覗いた。


誰もいない。


「……今だ。」


僕はゆっくりと姿を現した。


捕まるわけにはいかない。


もう二度と。


僕は街の外れにある細い道を歩き、できるだけ目立たないように俯きながら進んだ。


あと少し。


もうすぐ街の外だ。


しかし、街の門を抜けようとした瞬間――


「!」


突然、横から剣の閃きが走った。


僕は反射的に身を屈める。


斬撃が、頭上数センチのところを通り過ぎた。


「くそっ!」


僕はすぐに手を上げた。


足元にあった石が宙へ浮かび上がる。


念動力――テレキネシス。


「近づくな!」


石が勢いよく飛んでいく。


ドンッ!


「ぐっ!」


石が男の額に直撃し、男が数歩後ろへよろめいた。


僕は待たなかった。


そのまま全力で走る。


街の門を抜け、そのまま森へ向かって走り続けた。


もう、どこへ行くかなんてどうでもいい。


ただ――あの街から離れたかった。


あいつらから離れたかった。


十分に距離を取ったところで、僕は木々の間に身を隠した。


息が荒い。


手が震えている。


「……どうして?」


僕は地面を見つめた。


「どうして僕は、あの道を選んだ?」


答えは返ってこない。


「どうして僕は、あの街を選んだ?」


僕は拳を強く握りしめた。


「くそっ……。」


僕は両手で顔を覆った。


「全部……僕のせいだ。」


その言葉が、何度も頭の中を巡り続ける。


僕には、まだ勝てると思っていた。


まだ能力も残っている。


まだ――生きている。


けれど、考えれば考えるほど、あることに気づいてしまった。


僕は何かに勝っているわけじゃない。


ただ……


「……時間を稼いでいるだけだ。」


僕が森に隠れている間も、あいつらは街にいる。


今も笑っているかもしれない。


今も宴を楽しんでいるかもしれない。


それなのに僕は――


明日、生き残れるかどうかすら分からない。


僕は立ち上がった。


だったら、もっと強くならなければならない。


僕はさらに森の奥へと進んでいった。


そして――岩の間に、大きな穴を見つけた。


僕はその中を覗き込む。


奥から、奇妙な声が聞こえてくる。


「……ゴブリンの巣?」


僕は息を呑んだ。


「……他に選択肢はない。」


僕は穴の中へと入っていった。


***


一日目――僕は死にかけた。


三日目――ゴブリンたちの動きに、少しずつ規則性があることに気づいた。


七日目――ブーメラン・ブレードを、以前よりも上手く操れるようになった。


それからの日々は、ただ過ぎていった。


僕はゴブリンを狩った。


使えそうなものは何でも拾った。


必要な時だけ休んだ。


そして、また戦った。


勝利するたびに、EXPが増えていく。


少しずつ――EXPの借金が減っていった。


`《EXP+100》`


`《レベル -78》`


数日後――


`《EXP+100》`


`《レベル -77》`


そして、ついに――


`《レベル -76》`


僕は黙ったまま、自分のステータスを見つめた。


まだ、正常とは程遠い。


それでも……


少しずつ、前へ進んでいる。


数週間が過ぎた。


いつしか僕は、足音を気にせず眠るという感覚すら忘れかけていた。


そんなある夜――


タッ。


タッ。


タッ。


僕は動きを止めた。


足音がする。


ダンジョンの中からだ。


「……そんなはずがない。」


僕はゆっくりと立ち上がった。


冷たい汗が背中を伝う。


足音が、少しずつ近づいてくる。


タッ。


タッ。


タッ。


そして、暗闇の奥から声が聞こえた。


「もう終わったか?」


心臓が止まりそうになった。


「……どうやって、僕の居場所を見つけた?」


暗闇の奥から、一人の男が姿を現した。


僕はすぐにブーメラン・ブレードを握りしめる。


「この……悪党が!」


僕はブーメラン・ブレードを投げつけた。


ヒュンッ!


男は素早く身をかわした。


僕はすぐに距離を計算する。


速度。


移動方向。


次の攻撃が来る可能性。


「……三メートル。」


男の攻撃が来た瞬間、僕は横へ飛び退いた。


そして、もう一度ブーメラン・ブレードを投げる。


しかし、男は再びそれをかわした。


速い。


速すぎる。


男の姿が、僕の視界から消えた。


「!」


次の瞬間、死角から攻撃が飛んでくる。


だが――僕はすでに待っていた。


「遅い。」


僕の背後で、一枚の盾が宙に浮かび上がる。


その盾から、魔力の光が放たれた。


「なに――?」


パキッ!


氷が盾から広がり、男の身体を凍りつかせていく。


男は動きを止めた。


僕は大きく息を吐いた。


「いつの間に……?」


僕は男を見つめた。


「僕が倒したゴブリンの中から、魔石を見つけた時からだ。」


男は信じられないものを見るような顔で、盾を見つめる。


「お前……自分で作った武器に、魔法を使わせることができるのか?」


僕は短く答えた。


「試してみただけだ。」


僕は振り返った。


ここに留まっている時間はない。


僕は装備を回収し、ダンジョンの出口へ向かって走り出した。


森。


街。


僕は、そのすべてを捨ててきた。


今の僕には、一つだけ目的がある。


ダンジョンを抜け、僕は夜空を見上げた。


数週間ぶりに見る月だった。


僕は武器を強く握りしめる。


「……あそこへ行かなきゃ。」


遠くに、かすかな街の明かりが見える。


しかし――そこはクロシマではなかった。


そして僕は知らなかった。


その先で、何が僕を待っているのかを。


僕はその街へ向かって歩き出した――


「…………」

少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ページ下部の**【ブックマークに追加】や【評価(★★★★★)】**をいただけると嬉しいです!皆様の応援が執筆の大きな励みになります!もしかしたら「こういう設定の小説は途中でエタる(エピソードが途絶える)んじゃないか……」と思って、ブックマークをためらっている方もいるかもしれません。ですが、断言します。私はこの作品がライトノベル化、コミカライズ、そしてアニメ化するまで絶対にエタりません(更新を止めません)!ぜひ大佐の行く末を、一緒に最後まで見届けてください!

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