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第31話 極北支部長ゾッド 後編(4)

「よくも…やってくれましたね…」


 ガラッ!


 少し遅れとオレも瓦礫の山を吹き飛ばす。


「最後のはオレのせいじゃないっ!」


 ガラッ!


 この騒動の元を作ったレイも勿論健在だった。

 間髪入れずレイはオレに向かって大声で叫ぶ!


「私がチャンスを作るから攻撃して!」


 オレはその言葉にピンと来て即効で攻撃へと移る。

 考えていたらきっと間に合わない。


 オレが動いたのを確認してレイが技を放つ。


「光子格子縛!」


 レイの放った何本もの長い光の矢がゾッドの周りに打ち込まれる!

 この瞬間ゾッドは強力な光の檻に閉じ込められた。


「こ、これは…」


 さすがのゾッドも急に動きを封じられて動揺している。

 そして間髪入れず身動きの取れないゾッドにオレが攻撃を撃ち込む!


「龍爪火炎撃!」


 ドガァァァッ!


 長い戦いはこうして辛うじてオレ達の勝利で終わった。


「…やった」


「やったね…」


 オレ達は疲労困憊のままお互いを抱きしめ合った。

 そこにやらしい意味とかは全然なくてただ身体が自然に動いていた。

 そしてオレ達は抱き合ったまま力が抜けてその場にしゃがみこんでいた。


「さすがです…私の完敗ですよ…」


 オレの渾身の一撃をまともに受けて倒れたはずのゾッドがゆっくりと起き上がる。


「嘘…もう起き上がれるの?」


 ゾッドが起き上がったのを見てオレを突き放してすぐに臨戦態勢を取ろうとするレイ。

 おいおい…ぞんざいな扱いだなオレ(汗)。


「安心しろ、もう私は危害を加えない」


 そう言ってゾッドはオレ達に手を差し出して来た。

 レイが拒否したので仕方なくオレがその手を握る。


「ああ…いい手をしているな、希望に満ち溢れた手だ」


「ど、どうも…」


 さっきまで激闘を繰り広げていた相手との握手は何だか不思議な感覚だった。


「君達の目的はあの浮遊城だろう…」


「え…」


「私がそこまで送ろう」


 ゾッドはそう言うが早いか両手を広げてエネルギー磁場を発生させる。

 そのエネルギー磁場はすぐにオレ達の周囲を包み込んだ。

 突然の事に何がなんだか分からないオレ達はもうその状況に身を委ねるしかなかった。


「タダシによろしくな…」


 ゾッドはそうつぶやくとエネルギー磁場の中のオレ達を浮遊城へと転送させる。

 もしかして…ゾッドって…。


 転送が終わりエネルギー磁場は消滅する。

 磁場が消滅した場所、そこは浮遊城が建つ浮島の上だった。

 力を使い果たしたオレ達はその場で倒れ、そしてそのまま泥のように眠ってしまった。

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