表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/127

第31話 極北支部長ゾッド 後編

 槍の軌道はゾッドが操っているのか?

 それともこの槍自体に追尾機能があるのか?

 とにかくこの槍はレイに当たるまで追尾をやめそうになかった。


「こう言う時はお約束よね!」


 そう言うとレイはゾッドに向かって走り出す。

 レイは映画とかのドッグファイトでよくあるあの直前で避けて敵に自爆させるアレをする気だ!

 しかしその作戦をゾッドは読んでいたのか向かってくるレイを見ながらニヤリと笑う。


「私の槍の早さはまだ上がりますよ」


「え?」


 グサッ!


 レイが振り向いて確認しようとした瞬間、スピードアップした光の槍がレイに直撃する。

 そして光の槍はそのままレイの体を貫通する。

 物理的な槍ではないので外傷はそれほど目立ったものは見受けられないけど…

 レイのダメージはかなりのものがあるはずだ。


「きゃあああ!」


「だからうまく避けてくださいって言ったんです」


 ズサッ!


 光の槍の直撃を受けてレイは倒れ込む。

 オレはこの時、身動き一つ出来なかった。

 あまりのも早い展開で目で追う事すら困難だったのだ。

 そして気がついたらレイが倒れていた。

 ゾッド…やはりこの男、只者じゃない。


「こんなものですか…少し失望しましたよ」


「レイッ!」


 オレはすぐに倒れたレイのもとに駆け寄る。

 まさか…まさかこんなところで死ぬなんてそんな事は…。


「…馬鹿ね…こんなんじゃ死なないわよ…」


 心配して触ったレイは暖かった。身体にも目立った外傷はないみたいだ。

 良かった…ダメージはそんな大したものじゃない。


「油断しちゃった…」


「ちょっと休んだ方がいい…次はオレの番だ!」


 ダメージを受けて苦しそうなレイを見てオレは言った。

 次はオレがゾッドに挑む番だ。

 この言葉を聞いてレイが急に怒りだした。


「馬鹿言わないで!まだ決着はついてない!」


「いいからしばらく休むんだ!今のその身体じゃまともに戦えない!」


 レイは自分がゾッドを倒すんだとムキになっている。

 彼女のその言葉にオレはつい売り言葉に買い言葉になってしまった。

 どう言えばレイは納得してくれるんだ…。


「私は大丈夫!」


「大丈夫じゃない!」


 またオレが大声で叫んだのでやっとレイは少し冷静さを取り戻したようだ。

 そうしてその場にしばしの沈黙が訪れる。


「…分かったよ…私が回復するまでせいぜい持たせてよね!」


 やっと納得したのかレイはそう言って笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ