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第30話 極北支部長ゾッド 前編(2)

 ここまで経験を積んで人の気配にもいい加減敏感になっていた…はずだったのに。

 こいつは気配もないところから急に現れたんだ。


「あんたがここの責任者?」


「ええ…まさか先生が倒されるとは思いませんで…そうなってしまったらもう私以外では相手にならないとの判断です」


「先生…シドウの事か!お前があの人を悪の道に引きずり込んだのか!」


「悪の道とは聞き捨てなりませんね…実は今日が先生の初仕事だったのですよ」


 自信満々に喋るこの責任者、気配を悟られない登場の仕方と言い実際かなりの手練ではあるのだろう。

 さて、この強敵に対してオレ達はどんな戦略で臨めばいいだろう…。


「さて、それでは戦いの火ぶたを切ってもよろしいですか?」


 こいつ、口調こそ穏やかな口調だけどその瞳の奥に深く暗くそして鋭い光を宿している。

 どうやら簡単には勝たしてくれそうにない雰囲気だな…。

 って言う事はもしかしてこいつは前にアサウェルと互角の戦いをした…。


「そうか…お前も四天王とやらの一人…」


「いえいえ、私はそんな実力者ではありませんよ…私の名前はゾッド。ここの支部長をさせてもらっています」


 これほどの気配を漂わせる人間がただの支部長?四天王はそれより更に上?

 オレは敵組織の幹部の強さに恐ろしいものを感じていた。

 折角シドウとの修行で強くなったと思ったのに…最早楽勝で進めると思っていたのに…その考えは甘かった。

 オレはもっともっと技を極めなければ上には臨めないと強く肝に銘じた。


「どちらから私に倒されますか?何なら二人同時でも構いませんよ?」


 ゾッドがオレたちを挑発する。

 それは余りにもあんまりな挑発だった。

 今さらそんな安い挑発に乗るほどオレ達は未熟ではない。


「今度は私から行かせてもらうわ!」


 って、そんな安い挑発に乗ってるーッ!(汗)


「レイ、落ち着くんだ!安い挑発に乗るなっ!」


 オレはレイを止めようと声を荒らげた。


「何言ってんのよ!私は暴れ足りなくて欲求不満なの!」


 どうやらレイにオレの忠告は耳に届かないようだ…(汗)。

 ああ…レイのこの性格が後で災いにならないといいけど…。

 オレはもう無理に止めるのはやめてレイが不利になった時にサポートする作戦を取る事にした。

 ああ…出来ればもっと勝ち目のありそうな作戦で戦いたかったよ…。


「話は決まったようですね…いつでもいいですよ」


 ゾッドは映画とかでお馴染みのあの相手に向けて手を動かす挑発ポーズを取る。

 このゾッドと言う男、何て自信に満ち溢れているんだ。

 やはりかなりの実力の持ち主なんだろうな…。

 そんな大物の敵に対して全く動じていないレイの肝っ玉もすごいものだけど。


「それじゃあ、行っくよーっ!」


 レイは力を込めながら右手を振り払う。

 その瞬間に生じたエネルギー波がゾッドに向かって放たれる!


 ドゴォォォン!


 それはいつものレイの攻撃だったけど今までより更に威力と精度が上がった?


「どうよ?」


 エネルギー波を放った後、何故かレイは振り向いてオレに同意を求めてくる。

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