表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/127

第27話 立ち塞がる壁(5)

「こ、この…バケモンが…」


 あ、二度と話す事はないと思っていたルドラ隊長が出て来た。

 折角だから彼にこの絶壁を登る手段を聞いてみよう。

 素直に教えてくれるかどうかは分からないけど…。


「ねぇ、ルドラ隊長」


「な、何故俺の名前を?」


「あそこに転がっている部下の皆さんが教えてくれたよ」


 ルドラはオレの言葉に振り向いて絶句していた。

 自分の部下が綺麗サッパリ再起不能になったから仕方ないかな。


「それでちょっと聞きたいんだけど」


 オレは精一杯の笑顔でルドラに迫る。


「この絶壁を越える方法を知らないかなぁ?」


「あ…あわわわわわ…」


 ルドラは泡を吹いて倒れてしまった。

 おかしいなぁ?警戒心を抱かせないように笑って聞いたのに。


「ヒロトの顔、怖すぎなのよ!」


「ええ…っ?」


 レイの言葉はオレに取って心外だった。

 確かにイケメンとは言わないけど顔が怖いなんて今まで一度も言われた事はないぞ。


「でもそのおかげで絶壁を越える方法がわかって良かったじゃん」


 そう、あの後ルドラは丁寧にオレ達に絶壁を超える方法を教えてくれた。

 でも説明し終わると一目散にやつは逃げ出したんだ。さすがにビビり過ぎだろ…。


「まさかロープウェイがかかっているなんて」


 ルドラの話が正しければここから少し離れた場所にこの絶壁を越えるためのロープウェイがあるらしい。

 その説明通りに歩くと何だかそれっぽい建物が見えて来た。

 こんなのがあるって知ってたら父さんたちも利用すれば良かったのに。


「あれ?」


 ロープウェイに近付くと父さんたちがそれを利用しなかった理由も分かった。

 あのロープウェイ、敵専用だ。


「どうしよう?」


 オレはつい弱気になってレイに相談する。

 レイはあっけらかんとすぐに解決方法を教えてくれた。


「洗脳バンド使いなよ」


「あ…そっか」


 ここでもらったばかりのあの洗脳バンドが早速役に立つ事に。

 ああ…あの時ロロスの好意を断らなくて本当に良かった。


 スチャ!


 オレはバンドを装着してロープウェイに近付いた。


「オレは悪夢帝特別監査官ヒロウィだ、今ロープウェイに乗れるか?」


「隣の方は?」


「オレの秘書のレイスだ、勿論一緒に乗る」


「分かりました。すぐ動かします!」


 ちょろい。実にちょろい。

 オレ達は何のリスクもなくロープウェイに乗って見事にこの断崖を乗り越えた。

 このロープウェイから見下ろす外の景色は中々に絶景だった。

 オレがこの時もしスマホを持っていたらきっとここで写真撮りまくりだったろうなぁ。


 ロープウェイを降りた後、オレ達はバレない内にとすぐにその場を離れた。

 きっとここから先はさらに敵は強くなっていくはずだ。

 オレは早くもっと強くならなくちゃと心は焦るばかりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ