第26話 忘れ去られた研究所(2)
「じゃあ、次の部屋に行こう」
「う、うん…」
それからオレ達はあらかたその建物の1階部分は探索し尽くした。
ベッドのある部屋も見つけたけどそれ以外の部屋も知りたくなって結局全ての部屋の確認を続けていた。
ガチャ、ガチャガチャ!
「ここは鍵がかかってるね」
「やめようよ、やばいって!」
レイが怖がるから開かない部屋は変に調べずにそのままにした。
1階部分で鍵がかかっているのは二部屋ほど。
調べまわっている内にかなり暗くなってしまったので今日の探索はここまでにした。
ベッドのある部屋が二部屋以上あったのでオレ達は別れて眠りにつく。
夢の世界で眠ったら現実世界で目覚めるサイクルなのでやましい事は一切出来ないんだなぁ。
いや、勿論する気もないけどね!(汗)
「おやすみ!」
「おやすみ!」
こうして、謎の建物の中でオレ達は夜を過ごす事になった。
眠っている間何事も起こりませんように。
さて、現実の世界では期末テストの真っ最中。
夢の世界の冒険に忙してくてオレは全く勉強が頭に入っていなかった訳で。
つまりは赤点確実な訳で…(汗)。
ええい!現実世界なんて今はどうだっていいんだい!(現実逃避)
チチチ…チチチ…
「ふあ~あ…」
夢の世界の目覚めももう慣れたもの。
オレは起き上がるとすぐにこの部屋を出た。
コンコン…。
「起きてる?」
俺はレイの寝ていた部屋のドアをノックする。
「も、もうちょっと待ってよ!」
オレの声にどうもレイは焦っている御様子…別に急がなくていいのに。
「大丈夫、ここで待っているよ」
オレはレイが部屋から出てくるまでのんびりと待っていた。
ガチャ!
「お待たせ!」
しばらく待っているとしっかり準備を終えたレイが部屋から出て来た。
オレはレイの姿を見てにっこり笑って声をかける。
「じゃあ、行こっか」
オレ達は…って言うかオレは昨日入れなかった部屋をもう一度確認しに向かう。
「や、やめようよ!」
「まぁまぁ、もう一度確認してやっぱり入れなかったら素直に諦めるから」
止めるレイの言葉を聞き流してオレはその部屋へと向かう。
鍵がかかって入れない部屋って言うのはすごく気になるものなんだよ。
そうしてその部屋に向かって歩いているとそこに動く見慣れない影が目に入った。
あれ?昨日あんなのいたっけ?
その影はよく見るとよく見慣れたシルエットをしていた。
「えっ?アサウェル?」
オレが間違うのも無理はなかった。
だってその影の正体は生きている人形だったのだ。
その人形は大きさも見た目もアサウェルにそっくりだった。
「誰じゃ!お主らは!」
でも口調は全然似てなかった(汗)。




