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第26話 忘れ去られた研究所(3)

「ど、どうも…お邪魔してます」


「ワシは誰かと聞いておる!」


 眼光鋭い目で睨めつけられ正直オレはちょっとビビってしまった。


「あ、えと…オレはヒロトって言います。で、後ろにいるのがレイ。昨日道に迷ってしまって勝手にちょっと部屋を使わせてもらいました」


 レイはこのじいちゃん人形に驚いてしまってオレの後ろに隠れていた。

 そりゃあ急に怒られたらビビってしまいうのも仕方ないかな。


「何じゃと?外には外敵退散用に霧を発生させていたはずじゃが?」


 あの霧はこの建物を隠すためのセキュリティ装置だったんだ!

 あれ…てっきり敵が仕掛けた罠だとばかり…。

 これは謝らないといけないなぁ。許してくれたらいいけど…(汗)。


「あ、すみません、それ、壊しちゃいました」


「なんじゃと!このバカモンが!」


 装置を壊したオレ達にじいちゃん人形から特大の雷が落ちる。

 うひぃ!ここまで激しく怒られたのってもしかしたら産まれて初めてかも…。

 オレは出来るだけ低姿勢で恐る恐るじいちゃん人形に謝った。


「すみません、それについては謝ります」


「ふん、まぁいいわ。用事が済んだらさっさと出ていけ!」


 あれ?意外にあっさり許してくれた。良かったー。

 オレは何とか胸をなでおろした。

 しかし出て行くとなるとその前にちょっとこのじいちゃん人形に聞きたい事があった。

 答えてくれないかも知れないけど、ここは少しこのじいちゃん人形と話をしてみよう。


「あの!ここはどう言った場所なんですか?それとアサウェルと何か関係が?」


「何じゃと?アサウェル…?」


「あの…御存知じゃありません?前に一度この世界を救った英雄なんですが…」


 今までこの世界で旅をしてきてアサウェルを知らない人に出会った事がない。

 住人の誰かにアサウェルの話をすれば大抵英雄譚の一つは話してくれる。

 それほどアサウェルはこの世界では有名な存在のはず…。

 けれどこのじいちゃん人形の態度…一体どう言う事だろう?


「知っとるわ!アレはワシの次の次の世代の変異体じゃ」


 何と!このじいちゃん人形の話が正しければこのじいちゃん人形、アサウェルのおじいちゃん的存在?

 それじゃあこのじいちゃん人形から見ればアサウェルすら若造って認識なのかも。


 って言うかそもそも変異体って具体的には何なんだろう?

 夢の世界の話だからって今まで特に疑問は抱いてなかったけど…このおじいちゃん人形なら何か答えてくれるかな?

 そう思ったオレはつい変異体についてこのじいちゃん人形に質問してみた。

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