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第25話 悪夢への一本道

「ねぇ…」


 長い一本道を歩いているとふいにレイがオレに話しかけた。

 うん?一体何の用だろう?


「何?」


「そのタダシ様から預かった本、見せてくれない?」


 レイはどうやらあの本に興味津々らしい。

 でもその裏には何か邪な狙いがあるような気がして素直に渡すのは何だかためらわれた。


「何で?」


「私ならその封印、解けるかもよ?」


 レイの目的は封印を解く事だった。

 オレに託された本の封印を勝手に解こうとするなんてありえないでしょ!

 それにレイにあっさり封印を解かれてしまったらオレの立場は…(汗)。

 そんな訳でオレはそのレイの頼みを却下した。


「ばっ!そんな訳ないだろ!それにこれはオレに託されたものだし!」


「えー、ケチ!それ単に私に触らせたくないだけでしょ!」


 オレに拒否されたレイはふてくされた。

 確かにレイの指摘は図星なんだけど…どんなに言われたって封印が解けるまでは彼女にこの本は渡したくない。

 それがオレにとっても譲れないプライドだった。

 今更オレが小さい男だって思われても構やしない。


「じゃあ早く強くなって封印解いて内容を教えてよね!」


「わ、分かってるよ…」


 このレイの言葉、何だか急かされているようで焦ってしまうな。

 そんな急に強くなれたら苦労はしないって言うね…(汗)。


 目の前に続く長い一本道は本当に長い。

 最初は適当にレイと話していたもののすぐに話題は尽きてしまった。

 それはお互いにプライベートの事は絶対に話さなかったからって言うのもあった。

 自分から言うのも気恥ずかしいし相手に聞くのも何か失礼な気がして。


 それはレイの方も同じ考えだったのだろう。

 レイ側からもオレに対するプライベートな質問はなかった。

 そう言う意味でオレ達は結構似たもの同士なのかも知れない。


「暇だねー」


「敵も襲って来ないねー」


「一本道だから襲って来そうなものなのにね」


 このレイの言葉、考えてみたらそれもそうだ。

 こんなに分かりやすいのに何故敵は襲って来ないんだろう?


「まだこの道は続くの?」


「えーっと…」


 ガサガサッ…。


 オレは改めてアサウェルから預かった地図を広げた。

 オレ達の最終目的地は浮遊城。

 そこまでの道のりはっと…まず此処から先に進むと大きな壁があるらしい。


「その壁までこの道は続いているの?」


「とりあえず地図にはそう書いてあるね」


「それで?そこまでの距離とかは分からない?」


 レイのこの質問に俺は地図を詳しく覗き込む。

 地図には注釈とかびっしり書かれていたけど距離に関する正確な記述はどこにもない。

 アサウェルも父さんもその辺に関してはあまり関心がなかったのかな?

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