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第24話 アサウェル救出作戦(5)

 そこには浮遊城までの詳しい道筋が記入されていた。


「この地図は?」


「これは私とタダシが以前悪夢帝に戦いに向かった時に作った地図です。その頃と変わっていなければ十分役に立つはずです」


 その地図には丁寧な字と懐かしい父さんの字が記されている。

 危険な場所や安全なルートも詳しく記されていてこの地図通りに進めば問題ないと思えるほどのクオリティだった。

 この地図を見るだけでアサウェル達がしっかり下調べして敵を攻略したって事が分かる。


「地図、自作したんだ…そりゃそうだよね…こんなの売ってる訳がない」


「問題のない限りはこの地図の通りに進んでください」


「分かった。ありがとう」


 オレはアサウェルからその手作りの地図を受け取った。

 何だか大事な宝物を手渡されたみたいでズンと胸に責任のようなものも伸し掛かった気がした。

 いや、このプレッシャーも楽しまなきゃな…。


「御武運を祈ります」


「でも…」


「でも?」


 オレの言いかけた言葉にアサウェルはきょとんとした顔をした。

 こっちだって言いたい事を言わないとね。


「出来るだけ早く戻って来てよ!」


「はい、善処します」


 アサウェルはオレの言葉に笑って答えた。

 その返事にオレもやっと吹っ切れる事が出来た。

 よし!新しい旅に出発だ!


「何やってるの?早く行こう!」


 レイはもう早速旅立ちモードになっていた。

 女子って本当切り替えが早いよね。


「それでは」


「うん」


 話を持ちかけられた時に悩んでいた事が嘘みたいに今はお互いスッキリした顔をしていた。

 相手を信頼しているからこそここまで笑顔で別れられるんだな、きっと。


「立派に成長したヒロトを見るのが今から楽しみです」


「アサウェルこそちゃんと父さんの洗脳を解く方法を見つけてきてくれよ!」


「勿論ですとも!」


 そうしてアサウェルはオレ達から離脱していった。

 これからしばらくレイとの二人旅になる。

 うーん、大丈夫かなぁ?


 アサウェルから預かった地図を見ると此処から先は北部エリアのより北の部分極北エリアに分類されるらしい。

 つまり今までより更に強い敵が待ち構えているって事。

 それでもずっとビビってなんていられない。

 もっともっと強くなってアサウェルを安心させないと。

 そして父さんから預かった本の封印を解いて究極の技を身につけるんだ。

 まぁ、まだ本を読めてないから内容がそうだとは断言は出来ないんだけど(汗)。


 地図にそって歩いているとオレ達の前に長い長い一本道が現れた。

 それはまるで悪夢へと続く長い道のようにも見えた。

 オレ達は覚悟を決めてその道を歩いて行く。

 例えこの道の先に何が待ち構えていようとも。

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