第24話 アサウェル救出作戦
満身創痍ってこう言う時に使う言葉なんだろうな。
一番頼りになるアサウェルは倒れ、オレ達は呆然としていた。
父さん相手に何も出来なかった事をオレは今更ながらに後悔していた。
「うう…」
「アサウェル!」
父さんの攻撃を受けた直後まだだ少し元気そうだったアサウェルも今はとても苦しそうにしている。
よく見るとその背中の傷はかなり焼け焦げていて酷いものだった。
けれど深い傷を負ってはいるもののその傷は致命傷ではないみたいだ。
アレほどの攻撃を受けて…きっとアサウェル以外だったら耐え切れなかっただろうな…。
しかしこの傷、人間だったらお医者さんに診てもらえばいいんだろうけど人形の場合は一体どうしたらいいんだろう?
オレ達のために犠牲になったアサウェルをこのまま見捨てるなんて絶対に出来ないし。
「とりあえず洞窟に引き返して誰かに診てもらおうよ…誰か助ける方法を知っている人がいるかも知れない」
レイの提案でオレ達は一度洞窟に戻る事にした。
敵がつけていないか慎重に辺りを探りながら慎重に歩いていく。
でも考えたらロアードは洞窟の事を知っていたんだし、きっと敵にもこの洞窟の事は知られているはず…。
だから本来そこまで警戒する必要もなかったのかも。
オレはアサウェルを抱き抱えながら洞窟を歩いていく。
アサウェルってこんなに小さくて、軽かったんだな。
この世界に来て一番身近に接しているはずなのにこんな事も知らなかった。
まぁ、普通にしていたら抱き抱えるなんて事はなかっただろうけど。
洞窟の奥の広間についたオレ達は小人たちに集まってもらった。
「誰かアサウェルを助けられる人はいませんか?」
オレの言葉にファイファイは一言告げた。
「研究所で生まれた変異体は自己修復が効くはずだ…安静にしていれば問題ない」
「本当?」
「だが3日経って傷が治らないなら考えないといけないな…」
ファイファイの言葉に従ってオレ達は洞窟でアサウェルを寝かして時を待つ事にした。
その3日はいつもの3日に比べてやたらと長く感じた。
3日後…。
アサウェルの傷はまだ深く彼は昏睡状態のままだった。
「ファイファイ…アサウェルは…」
オレはアサウェルが心配になってファイファイに容態を尋ねた。
ファイファイは深刻な表情をして言葉を選んでいるようだった。
「まずい状態だ…自己修復が動いていない」
「ど、どうすれば!」
ファイファイのその言葉にオレは我を忘れて大きな声を出してしまった。




