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第17話 破壊された街 後編(3)

 ビシュム!


 レイの手の平からネルギー弾が放たれる!

 そのエネルギー弾は動きを止めたアルラを正確に撃ち抜こうとしていた。


「くっ!」


 レイの攻撃の気配に気づいたアルラはエネルギー弾が迫ってくるその方向に手を向けて攻撃を受け止める!

 アルラに迫っていたエネルギー弾は爆発四散し彼女の攻撃は残念ながら彼にダメージを与える事はなかった。


「この程度の技が効くとでも?」


 レイの攻撃を受け止めたアルラは不敵に笑う。

 けれど、それだけで十分だった。

 その隙だらけのアルラにアサウェルの必殺の技が炸裂する!


「なっ!馬鹿な!」


「チェックメイトです!」


 ズオオオォォォッ!


 巨大な質量を持つエネルギーの塊がアサウェルから放たれアルラはその直撃を受ける!

 その勝負の結果はアサウェルの完勝だった。



「殺さないのか…」


「殺す必要はありません…知ってる事を話してもらいましょう」


「タダシの事を知りたければ小人の洞窟へ行くんだな…」


「そこにタダシが」


「うぐっ!」


 アサウェルがその情報を詳しく聞き出しうとしたその瞬間、アルラの姿が消滅していく…。

 彼が消滅してしまったため、もはやこれ以上の事は何も分からなかった。


「これって…」


「他の四天王が負けたアルラを許さなかったのでしょう…」


 そう言ったアサウェルはすごく寂しそうな顔をしていた。

 それは情報をもっと聞き出せなかったからなのか…それ以外の感情からだったのか…。

 部外者のオレには判断が出来なかった。


「何てひどい…」


 アルラの消滅という処分にさすがのレイも言葉を失っていた。

 って、そんな事口に出したら彼女に殴られそうだ…(汗)。


 結局、オレ達は勝つには勝ったけれど何とも後味の悪い勝利となってしまった。

 僅かな父親に繋がる手がかりも真偽の分からないたった一言の情報を手に入れただけ…。

 けれど今まで何の情報も得られなかった事に比べればそれは大き過ぎるほどの前進だった。


「それじゃあ、行き先も決まった事だし…そこに向かいましょう」


「小人の洞窟ってここから遠いの?」


 レイの質問にアサウェルは少し考えて…そして答える。

 その顔はもう普段通りのいつものアサウェルの顔に戻っていた。


「少し遠いでしょうか…ですが、大した距離じゃありません」


「それまでにもっともっと鍛えないと…」


 オレがそう答えると二人が生温かい顔をしてオレを見つめた。

 な、何だよその反応は…(汗)。

 マジで言ったんだからな…場を和ませるためのギャグじゃないから!

 とは言いつつ、結果的に雰囲気が良くなったのでそれはそれでいいかとオレも何も言わなかった。



 四天王の一人を倒した事でオレ達への追撃は更に激しいものになるのだろう。

 けれど今更そんな事でひるんではいられない!

 オレ達は強い決意を胸に秘めてその先の道へと歩んでいく。

 そして目指すは小人の洞窟!

 今度こそ父の手がかりが何か一つでも見つかる事を願って…。

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