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第17話 破壊された街 後編(2)


「あ…サンキュ」


「ま、まぁな…」


う、レイの感謝にうまく返せなかった…。

こう言うの、あんま慣れてないんだよなあ(照れ)。


この雑魚共、ひとりひとりは大した強さじゃないんだけどどうにも数が多い。デタラメに多い。

一体ここに何千人引き連れて来ているんだと。

雑魚の対処に忙殺されてアサウェルの助けが出来な…アサウェルがいない?!


「しまった!アサウェルとアルラの二人が!」


「きっともっと戦闘のしやすい場所に移動したのよ!」


そう言えば雑魚との戦闘に夢中になって気付かなかったけどいつの間にか部屋の壁の一部がド派手に崩れていた。

多分ここから移動したんだな…。

移動のからくりが分かった所でまだまだうようよと雑魚が溢れてくる…根比べだなこりゃ。

どうか体力が尽きる前に全員を倒し尽くさないと。


「ちょっとだけ時間稼ぎお願い」


戦闘中、レイがオレに頼み事をしてきた。


「うん?何をする気?」


「でっかいのをぶっ放す!」


うわ…レイの目が本気だ…。

確かに今の状況でひとりひとり真面目に敵の相手するのは効率が悪過ぎる。

オレの返事を待つまでもなくレイは力を溜め始めた。

…しゃーない、ここは一肌脱ぎますか!


「あんまり時間かけないでくれよ!」


「せめてラーメンが出来るくらいは耐えてよね!」


レイが攻撃を止めたのが雑魚共にも気付かれた。

一斉に攻撃がレイに向かってくる。

てめーら!指一本も彼女には触れさせねぇよ!


「竜皇連鬼脚!」


この技はオレを中心に半径2mを完全防御し、そして敵と敵の攻撃を全て弾き返す!

レイの準備が整うまでこの技を繰り返し繰り出すぜ!


「倒されたい奴はかかってきなっ!」


く~、カッコいぜオレっ!

これが現実世界でも使えたらなぁ…(遠い目)。



ドガァァァッ!


巨大なエネルギーの爆発で建物の一部が崩れ去る…。

それはレイの攻撃によるものだった。


「ほう、いい下僕を手に入れたな…」


「下僕じゃありません、仲間です」


「まぁどっちでもいいさ…」


アサウェルとアルラは元研究所の屋上に場所を移していた。

お互いの実力は拮抗し、二人共決定打を見出だせないまま戦いは消耗戦に入っていた。


「良かったのですか?四天王なのに一人で乗り込んで来て…」


「お前相手に四人がかりで戦うまでもない…それにお前を倒すのはオレだ」


「結構な自信ですね…」


ジリジリと間合いを詰める二人…。

お互いの手の内を知り尽くした戦闘は気力との勝負へと変わっていった。


ズズズズ…。


建物の破壊によってバランスが崩れあちこちに亀裂が入っていく。

このまま完全に崩れるのも時間の問題だった。


ピシッ!


屋上に亀裂が走る!


「むっ!」


アルラの動きが一瞬止まった。

そしてそれは千載一遇のチャンスだった。


「今だっ!」


崩れる研究所から脱出したレイがその瞬間を見逃さなかった。

オレ達はあの後すぐに脱出して二人の戦闘が見える場所まで移動していたのだ。

そしてレイはアルラに向けて手を伸ばし…そのチャンスが来るのをずっと待っていた。

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