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第18話 ゾンビの街 前編

「うわーっ!」


「ひぃぃーっ!」


 オレ達の前に立ちふさがるのは無数のゾンビの群れ。

 レイなんて特にこう言うのが苦手なのかもう我を忘れていた。

 彼女の得意な遠隔攻撃でエネルギー弾を撃ちまくり…。

 しかし相手はゾンビ…何度被弾してもすぐに復活して襲ってくる。

 結局彼女の攻撃は足止めにしかならなかった。


 勿論直接攻撃の効果だってレイの攻撃と一緒な訳で…。

 オレの攻撃だって大した役には立っていなかった…。

 そんな訳でこのゾンビに対してオレ達は常に逃げの一手。


 そしてこの異常な状態にもアサウェルだけは平常心を保っていた。

 どうしてこうなった…。



 それは朽ち果てた街の残骸の中を歩いている時だった。

 レイがその中から奇妙なオブジェを発見する。


「ほぇ?これは…」


「むやみに触ってはいけません!」


 アサウェルが止めたのが一瞬遅かった。

 レイは好奇心に負けてそのオブジェに触れてしまった。


 すると、オブジェは急に光り出したかと思うと音もなく崩れてしまう。

 オブジェが消えた途端、辺り全体に軽い地震のような地鳴りが響いた。


「えっと、これって…」


 突然の出来事に焦るレイ。

 オレは音のした辺りを目視で確認する。


「まさかあのオブジェ、何かを封印していた?」


「そうですね…蘇りますよ…ゾンビが」


 アサウェルは知っていたんだ。ここがそう言う場所だったって事に。

 知っていたなら最初に教えてくれても良かったのに。


「ゾンビ?嘘でしょ?」


 レイはアサウェルに質問する。

 その顔は顔面蒼白と言う表現がぴったりだった。

 もしかしてこう言うのに弱い…とか?


「残念ながら本当です…あなたは触れてはいけないものに触れてしまいました…」


「ゾンビを倒す方法とか?」


 レイは縋るようにアサウェルに質問する。

 そっか、彼女はゾンビがそれだけ苦手なんだな。


「私もそこまでは知らないんです…ただ、この街を抜け出せば追ってこないかも知れません」


「そ、そっか…よし、早く逃げよう!」


 レイはアサウェルの話を聞いて一目散に走り出した。

 オレ達をほっぽり出して後ろも振り向かずに。

 その行動はお化け屋敷で一人急に恐怖で逃げ出すホラー苦手少女のそれだった。


「ちょ、おまっ!勝手にっ!」


 オレは走り出したレイを追いかける。

 彼女は恐怖で行き先も分からずに走り出していた。

 ここで見失えば彼女と二度と合流出来ない可能性すらあったのだ。

 そしてオレが駆け出した瞬間…

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