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第14話 ネットの国 後編(4)

 かなり遠くにいるソイツはオレに気付いたのかすぐに姿を消してしまった。

 もしかしたらこっちに接近して来ているのかも知れない。


「くっ!テリー!」


 激闘を繰り広げていたホルルは事務所ボスが倒されているのを見て気が動転してみたいだった。

 あの事務所ボスはテリーって言うのか…倒れた後となってはもうどうでもいいや。


「今日はここまでにしといてやる!今度出会った時がお前の最後だ!」


 お約束の悪の定番セリフを叫んでホルルは逃げていった。

 アサウェルも逃げていくホルルを深追いはしなかった。

 きっとまたいつか会う事になると予感していたからだろう…。


「ふぅ…何とかなりましたね…」


「アサウェルもアレで良かったの?」


「えぇ…いいんです…ところで」


 アサウェルは窓の側まで行って外を見渡していた。

 やっぱりオレと同じようにあの謎の助っ人が気になったんだろう。

 でもアイツ、本当に一体何者だったんだ…?


「何か見える?」


「ええ…この事務所の入口で私達を待ち構えているみたいですよ…」


「え…」


「とりあえず、降りましょう」


 オレ達は覚悟を決めて事務所を降りていった。

 さてどんな奴が待ち構えているか…オレは期待と不安が入り混じり鼓動が早くなっていた。

 いざとなればアサウェルが対処してくれるだろうしそこまで不安にならなくてもいいはずなんだけど…。


「あなた…無様ね…」


 待ち構えていたのはオレと同じくらいの年齢の少女だった。

 本当にこの娘がさっきの攻撃を?

 オレはこの状況がまるで信じられなかった。


「初めましてお嬢さん。君がヒロトを?」


「そうよ。見てられなかったんですもの」


「君は?」


「私はレイ。あの人を助けるのは私よ!」


 どうやら敵ではないみたいだけど…まるでオレに敵意を持っているみたいだ…。

 レイと名乗る少女は何故かオレを親の敵を見るみたいな目で見ていた。

 彼女、父さんの関係者みたいだけど…何かオレうまくやっていけそうにない(汗)。


「あなた、頼りないから一緒に行ってあげるわ」


 この旅が始まってついに新しい仲間が加わった。

 けれどこれ、素直に喜べないかも。

 オレに対する態度があからさまだし…そもそも謎だらけだし。


「タダシの関係者なら私達の仲間です。一緒に行きましょう」


 アサウェルはアサウェルで簡単に彼女の言葉を信用するし…。

 トホホ…どうかこの先も何か大きなトラブルとか起こりませんように…。

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