橋づくり2日目
――2日目。
タツゾウ
「昨日と同じ動きすんなよ!!」
朝一番の怒号。
タツゾウ
「今日は“合わせる”ぞ!!」
イネリア
「木材、持ってくるべー!」
ディジル
「次どこだ!?」
イネリア
「そっちだべ!」
ディジル
「了解!!」
昨日より、声が飛び交う。
加工場。
アマリュウ
「……次」
弟子
「は、はいっ!」
アマリュウ
「寸法は先に確認しろ」
弟子
「はい!」
昨日よりも、動きが早い。
組み立て。
タツゾウ
「そこ、上げるぞ!!」
ディジル
「せーのっ!!」
イネリア
「よいしょだべ!!」
ギシッ――
木がかみ合う。
タツゾウ
「……いいぞ」
小さく頷く。
ディジル
「今の、ちゃんとハマったな」
少しだけ笑う。
フワン
「釘……ここですね……」
コン、コン――
今度は外さない。
フワン
「……できた」
ほっと息を吐く。
みちる
「えっと……次、これ必要じゃない?」
木材を抱えて走る。
ディジル
「お、ナイス!」
受け取る。
みちる
「……!」
少しだけ、表情が明るくなる。
ユズハラ
「ほぉ〜、昨日よりマシやん?」
腕を組んで眺める。
ディジル
「手伝えっての!!」
ユズハラ
「しゃーないなぁ」
ひょい、と木材を持ち上げる。
ディジル
「普通に働けんじゃねぇか!!」
ユズハラ
「商売人やし?要領ええんよ♪」
モフリオンたち
「もふー!」
木材を運び――
今回は落とさない。
ディジル
「お、成長してる」
タツゾウ
「止めるな!!流せ!!」
声が飛ぶ。
タツゾウ
「流れを切るな!!」
昨日とは違う。
バラバラじゃない。
繋がり始めている。
――だが。
みちる
「これ、ここに――」
置こうとして、止まる。
みちる
「……あれ?」
位置がわからない。
周りは忙しい。
声をかけるタイミングがない。
みちる
「……どうしよう、ここでいいかな……」
迷う。
その一瞬――
タツゾウ
「待て!!」
みちる
「っ!」
ビクッとする。
タツゾウ
「わかんねぇなら聞け!!」
タツゾウ
「勝手にされる方が迷惑だ!!」
みちる
「……!」
ハッとする。
みちる
「ディジルくん!!これどこ!?」
声を張る。
ディジル
「そこじゃねぇ!右だ!!」
みちる
「右……こっち!?」
ディジル
「そうだ!そこ置け!!」
みちる
「うん!!」
置く。
ピタッとハマる。
タツゾウ
「……よし」
小さく呟く。
みちる
「……できた」
手を見る。
少し震えている。
でも――
みちる
「……できた」
もう一度、小さく言う。
作業は続く。
昨日より速く。
昨日より正確に。
タツゾウ
「今日はここまでだ!!」
夕方。
全員が止まる。
ディジル
「はぁ……昨日よりマシか……」
イネリア
「だいぶ進んだべ!」
フワン
「す、少し慣れてきました……!」
アマリュウ
「当然だ」
ユズハラ
「ええやんええやん♪」
みちる
「……」
出来上がりかけの橋を見る。
まだ途中。
でも――
昨日より、形になっている。
タツゾウ
「明日で終わらせるぞ」
低く言う。
タツゾウ
「気ぃ抜くな」
全員
「……!」
モフリオンたち
「もふー!」
――2日目、終了。




