橋づくり1日目
――作業開始。
タツゾウ
「動け動け!!止まってる暇はねぇ!!」
怒号が飛ぶ。
イネリア
「どんどん持ってくるべー!」
丸太を軽々と担ぐ。
ディジル
「重っ……!!なんでこんなの何本もあんだよ!!」
よろけながら運ぶ。
イネリア
「ほら、手止まってるべ!」
ディジル
「うるせぇ!!」
一方――加工。
アマリュウ
「……寸法が違う」
冷静に言い放つ。
弟子
「え?」
アマリュウ
「三ミリ長い。やり直しだ」
弟子
(棟梁並みに細けぇ……!)
アマリュウ
「何か?」
弟子
「い、いえ!何でも……!!」
組み立て現場。
フワン
「え、えっと……釘はここで……」
コンコン――
スカッ。
フワン
「……あっ」
空振り。
もう一度。
コン――
指にヒット。
フワン
「いっ……!」
タツゾウ
「おい、大丈夫か!?」
フワン
「だ、大丈夫です……!」
涙目。
みちる
「えっと、これ……どこに……?」
木材を抱えて立ち尽くす。
誰も手が離せない。
みちる
「……あ、あの……」
声が小さい。
タツゾウ
「嬢ちゃん!!」
みちる
「ひゃいっ!?」
タツゾウ
「邪魔にならねぇとこに置け!!考えろ!!」
みちる
「ご、ごめんなさい……!」
慌てて動く。
だが――
ゴンッ!
ディジル
「いてっ!?」
ぶつかる。
みちる
「ご、ごめん……!」
ディジル
「いや、俺も悪い……!」
ユズハラ
「ええ感じにバラバラやなぁ♪」
少し離れた場所で眺めている。
ディジル
「手伝えよ!!」
ユズハラ
「うちは“見守り係”やし?」
にやにやと笑う。
モフリオンたち
「もふー!」
軽い木材を運んでくるが――
ポロッ
落とす。
コロコロ……
ディジル
「そっち行ったぞ!!」
イネリア
「転がってるべ!!」
カオス。
タツゾウ
「……チッ」
全体を見る。
バラバラ。
遅い。
雑。
タツゾウ
「一回止めろォ!!」
怒号。
全員がビクッと止まる。
タツゾウ
「このままじゃ終わんねぇ」
低い声。
タツゾウ
「連携がなってねぇんだよ」
ディジル
「……そりゃそうだろ」
イネリア
「初めてだべしな……」
フワン
「す、すみません……」
みちる
「……私も……」
うつむく。
タツゾウ
「謝ってる暇があんなら覚えろ」
ピシャリ。
タツゾウ
「失敗していい」
一瞬の沈黙。
タツゾウ
「だが――同じミスは二度すんな」
全員を見る。
タツゾウ
「動き、見ろ」
タツゾウ
「声出せ」
タツゾウ
「考えろ」
みちる
「……っ」
ぎゅっと拳を握る。
タツゾウ
「もう一回だ!!」
タツゾウ
「今度は合わせろ!!」
全員
「……!」
ディジル
「……やるしかねぇか」
イネリア
「やるだべ!」
フワン
「が、がんばります……!」
みちる
「……うん!」
アマリュウ
「当然だ」
ユズハラ
「ほな、ちょっとは手ぇ貸したろか♪」
ディジル
「最初からやれ!!」
モフリオンたち
「もふー!」
――1日目、終了。
進捗は――
ほんのわずか。
だが。
確かに、さっきよりは――
噛み合い始めていた。




