みんなで蜜の収穫
アマリュウ
「この虹であれば、充分に収穫できるであろう」
フワン
「えぇ、もったいないほどです。
アマリュウさん、ありがとうございます」
みちる
「アマリュウさん、ありがとう!!」
ディジル
「アマリュウ、ありがとうな!」
イネリア
「ありがとうだべ!!」
アマリュウ
「……う、うむ。問題ない」
面と向かって礼を言われ慣れていないのか、
アマリュウは少しだけ戸惑っていた。
―――
フワン
「もうしばらくすると、虹から蜜が垂れてきます。
そこを、この桶で受け止めるのです。
みなさんの分も用意していますので、よろしくお願いします。
モフリオンも、移動をお願いしますね」
「はーい!」
「はーい!だべ!」
「おう!」
「うむ」
「んもっふ!」
みんなは桶を手に、虹の下へと移動する。
アマリュウは龍の姿で、頭に桶を乗せていた。
―――
ぽたり――
虹から、ゆっくりと虹色の蜜が垂れてきた。
みちるは、そっと桶を差し出して受け止める。
みちる
「すごくきれいで……甘い、いい香り……!」
フワン
「今日の虹の蜜も、パンによく合いそうですね」
イネリア
「……あっち!次がくるだべ!」
少しずつ、あちこちから蜜が垂れてくる。
フワン
「すべてを受け止めるのは難しいので、
無理をして落ちないようにしてくださいね」
みんなは、できるだけ多くの蜜を受け止めた。
近くにいたモフリオンたちも、
虹の蜜を求めて集まってくる。
モフリオンは蜜を口で受け止め、
おいしそうに食べては、体をほんのり虹色に染める。
そして——
ぽん。
ディジル
「……あ!俺のとこ、あんまり垂れてこないと思ったら、
特大モフリオンが食ってたのか!」
特大モフリオン
「んもふもふ♪」
特大モフリオンも、いつの間にか虹色になっている。
どうやら量が足りなかったのか、
今回は分裂しなかったようだ。
―――
虹の蜜の収穫は、しばらく続いた。
―――
フワン
「みなさんのおかげで、虹の蜜がたくさん集まりました。
ありがとうございます。
店の分は充分に足りますので、
みなさんも持って帰ってください。
あとで瓶に移し替えますね」
「「やったー♪」」
「だべ!」
「わかった」
「もふ♪」
アマリュウが生み出した虹は、
そろそろその役目を終えようとしていた。
フワン
「そろそろ帰りましょうか。
みなさん、本当に助かりました」
みちる
「きれいで、楽しかった〜♪」
ディジル
「またうまいパンが食べられるな!」
イネリア
「収穫、楽しいだべ!」
アマリュウ
「……また作ってやろう」
特大モフリオン
「んもふぅ〜♪」
―――
みんなは心地よい疲労感とともに、
夕焼けの空を後にした。




