小学校編 3話 ~入学式で出会う奇跡~
処女作です。
皆さま大らかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
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3人で小学校への道を歩いていた。
「もうすぐ着くわよ」
右隣出歩いていた母からそんな声が掛かる、T字路を右に曲がった先に小学校が見えてきた。
「友達が沢山できるといいわね、りゅ〜ちゃん」
「そうだね!沢山友達を作りたい!」
前の人生では確か、沢山の友達はできなかったものの親友が出来たんだっけ?と朧気な記憶を呼び起こす。
でもあいつは確か3年の時に引っ越してきたから今は出会えないだろうな、と考えているうちに小学校の正門に到着した。
「ここからは少しの間お別れね、頑張ってきなさい」
「行ってきます!」
2人と別れた俺は校舎の扉をくぐり、近くにいた教師の後ろについて教室へ入っていった。
名前が書かれた席に着席して、他のクラスメイトが到着するのを待っていたところ、隣に見覚えの無い生徒が着席した。
いや、見覚えがないというのは少し語弊があるか、前の人生では見たことがない金髪の女の子。明らかに日本人では無い。
でも俺はその顔を覚えている、というより5年間毎日見ていた顔だ、忘れるはずがない。
思わず俺は金髪の女の子に声を掛ける。
「おい!なんでお前がここにいるんだローザ」
「龍之介?ようやく会えた・・・もう!6年も待ってたんだけど!・・・それにしてもあなた、小さい時は可愛い顔してたのね」
ローザはニコニコしながら俺の顔をマジマジと見つめる。
「ここがあなたがいた世界なのね、アースロットと違いすぎて驚いちゃった!」
「そんな事はどうでもいい、なんでここにいるんだって聞いている」
「あーそれはね・・・」
『はーい、みんな揃ったわね。それじゃあ体育館に移動するわよ』
ローザの答えを聞けないまま、担任からの声が掛かり話は中断した。
「また今度ね」
「おい!」
そう言ってローザは席を立ち、他のクラスメイトと共に移動を始める。
仕方なく俺もみんなに付いて体育館に向かって歩き出した。
体育館に向かう道中、俺はローザとの出会いを思い出していた。
あれは俺がアースロットに転移した時のこと。俺がローザの目の前に突然現れたため、ローザは盗賊と勘違いして俺に襲いかかってきた。
足払いで地面に倒された俺は、ナイフを首元に突きつけられながらローザに命乞いをした。
カッコ悪いって?
いや、しょうがないだろ。一般人の俺に何ができるって言うんだ。
あまりにも素人な動きにローザも一般人だと気が付いて、その後はひたすら謝られたっけ。
しかし何故ローザがこの世界にいるんだろうか。
魔王を倒した後のことも気になるし、色々と聞きたいことがある。
体育館に着いた俺は、自分に割り当てられた席に着席する。
ローザとは席が離れていて話すことは出来ないため、諦めて壇上にいる校長の話を聞くことにした。
校長の長い話が終わり、教室に戻ってきたものの結局ローザと話すこともできないまま下校の時間となった。
校舎を出ると両親が正門近くで待っていた。
「おかえり龍之介。じゃあ家に帰ろうか」
「うん」
父に声を掛けられ、また3人で家路に着くのであった。
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