小学校編 4話 ~ローザとの会話1~
処女作です。
皆さま大らかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
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両親と家路を歩いていたところ、自宅マンションの隣に建っている一軒家に黒色のセダンが停まった。
そこから降りてきたのは外国人の男女とローザだった。
「ローザ!」
「あら、龍之介じゃない。どうしてここにいるの?」
「この隣のマンションに住んでいるからだよ」
驚いたローザの横に、同じく金髪の男女がこちらを見て話しかける。
「ローザ、どうしたんだい?」
「パパ!この子は私のクラスメイトで龍之介って言うの。隣の席だったから友達になったの」
「そうなのかい?龍之介くん、ローザと仲良くしてやってくれ」
「もちろん!よろしくね、ローザ」
俺は出来るだけ子供に見える様に返答した。
おいローザ!ニヤニヤするんじゃない!
「またね!」
ローザは俺の近くまで来ると小声で呟く。
「今日の0時にマンション下で待ってる」
そう告げるとローザは家に入っていった。
「龍之介も隅に置けないな、もう女の子と仲良くなったのか。あれは将来美人になるぞ」
父の声が聞こえたのか、母がジトーっとした目で父を見て頬を抓る。
「何を言ってるの!こんな小さな子に向かって」
「いや、ごめんごめん」
「馬鹿なこと言ってないで早く帰るわよ」
俺たちは自宅へ帰るのだった。
夕食を終えた俺は自室で0時になるのを待つ。
両親にバレないよう、外に出るタイミングを図りながら慎重に玄関の扉を開け、予定の時間から15分ほど遅れてローザから指定された場所に向かった。
エレベーターを降りた俺は、玄関の隅にいるローザを見つけて話しかけた。
「遅くなって悪い!」
「遅いわよ!いつまで待たせる気かしら」
「しょうがないだろ、今の歳だとこれでも精一杯だ」
「まぁいいわ、まずは空間遮断の魔法を掛けるわね」
ローザが詠唱すると、俺とローザを中心に魔法陣が浮かび上がる。
「これで良し!じゃあ話そうか」
「なんで魔法が使えるんだよ!ここはアースロットじゃないだろ」
「え?こっちに来てもアースロットで使えた魔法は使えるわよ。龍之介は使えないの?」
「俺は使えないらしい、試してはいないけど。それにこっちに戻ってきたのは今日なんだ、まだ何も試して無いよ」
「そうなのね」
アフロディーテからはこちらに持っていけないって言われたはずだが、なぜローザは魔法を持ってこられたんだ。
俺とローザでは何かが違うのか、それともアフロディーテは何かを隠していたのか。
何か釈然としないが、いくら考えても答えは出ないだろう。俺は一旦考えることを止めた。
「魔法が使えることは分かった。その事についてはまた後で聞こう。それでローザは魔王を倒した後、どうなったんだ?」
「魔王を倒した後、突然龍之介が光に包まれていったのは覚えているでしょ? だから私は龍之介が消えないように抱きしめたんだけど、気が付いたら白い空間に転移してた」
俺の時と同じか。ローザは話を続ける。
「しばらく白い空間を探索していたら突然アフロディーテっていう女神が現れて、龍之介が元の世界に帰るって言われたの。同じ場所に連れていくことも出来るけどあなたはどうしたいって聞かれたから、私はそこに連れて行ってってお願いしたのよ」
「お前は魔王を倒したら、その報奨金で一生遊んで暮らしたいって言っていただろう?なんでこっちに来たんだよ」
「それは・・・龍之介がいない世界にいてもつまらないじゃない。私は龍之介と一生遊んで暮らしたいって思っていたんだもん」
暗闇で表情は見えなかったが、若干顔が赤くなっているようにみえた。
ここで正直に話すが、男女で5年旅をしていると色々とある、そう色々だ。
とにかく俺とローザはそういう関係だったってことだ。
他にいたメンバーとはそういったことは無かったのかって?
俺の場合は無かったな、というかローザの束縛が激しいこともあって、そんなことをする隙もなかったというのが真相だが。
ともあれ、ローザがこちらに来てくれたのは俺にとっては幸運だ。しかもこの時期に最高の相棒がいてくれる。
おっと、ローザの話は終わっていなかったようだ。そういえばアースロットでも一度話し始めると止まらない奴だった・・・
引き続き俺はローザの話を聞くことにした。
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