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異世界から帰ってきた俺は人生をやり直す!  作者: ゆう
大人編

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86/93

大人編 1話 ~時が過ぎ~

毎日10時更新です。

今回から大人編に突入です!

大人編はすぐ終わる予定です!


書き溜めが無くなったらしばらくお休みをいただきます。

その際はお知らせいたします。


誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

あれから数年が経った。

俺はいま日本武道館の控え室にあるベンチに座って、出場の時を待っている。


「アニキ、いよいよですね。これに勝てばチャンピオンです!」


あぁ長かった。

俺ももう27歳になった。

高校を卒業した俺は、総合格闘技からボクシング、空手やムエタイまで、あらゆる格闘技に手を出した。

それもこれも全てはアースロットへ行った時に困らないようにするためだ。

そして今、ボクシングの世界タイトルマッチのためにここに来ている。


俺はプロボクサーになってから全ての試合を1ラウンドKOしている。

そうなってくると対戦相手が中々見つからないといった現象が起きるのだ。それはチャンピオンとの対戦も例外ではない。

そんなこんなでようやく挑戦権を得た俺は、セコンドに啓介を連れてここへ来ていた。

啓介はというと、プロになって始めは良かったのだが徐々に勝てなくなっていった。そんな時に丁度プロになった俺のセコンドを依頼したって訳だ。


啓介は高校からプロボクサーになった天才だ。

だがドワーフという性質上、身長が思った様に伸びなかった。

ボクシングにとって身長差というのは覆しがたいハンデなのだ。

啓介もプロになってすぐの時は身長差を補うため、テクニックを駆使して勝つことが出来た。

だがプロの世界はそんなに甘くは無い。

ある一定の所までくると全く勝てなくなっていった。

それでも5年は続けていただろうか。

俺はその努力を誰よりも近くで見ていたのだ、啓介はやれるだけの事はやった。

でも勝てなかった。


「絶対に勝ってください!アニキなら取れます」

「あぁ、勝ってくる」


控室の扉が開いて声が掛かる。

俺は控室から出てリングへ向かって歩き出した。


今日対戦するのはタイ人のボクサーで名前はオンサクレック・ウォンカム。

現在タイトルを持っているチャンピオンだ。

このオンサクレックは最多防衛回数を今も塗り替えている程の強者である。

つまりはチャンピオンになってから負けていないという事だ。

果たして俺は勝てるのだろうか・・・いや、勝つんだ。

やれることは全てやってきた。


考えている間に俺はリングへの入場口へ辿り着く。

先にオンサクレックから入場するため、入口でしばらく待機する。


「赤コーナー、チャンピオンの登場です!現在も防衛記録更新中!無敵のタイ人ボクサー、オンサクレックの入場です!」


アナウンスが終わりオンサクレックが入場すると観客席からは大きな歓声が上がった。

そして次は俺の番だ。


「皆様お待たせしました。青コーナーから登場するのは日本の至宝!数々の格闘技を習得した男、竹内龍之介の登場だ!ここまで全戦全勝、しかも全ての試合が3分以内にKOという前代未聞の怪物。果たしてチャンピオン相手でもKO街道をひた走るのか!」


アナウンサーの煽りがとんでもないことになっているな・・・。

俺は名前がアナウンスされたため、入口を通ってリングへ向かう。

するとオンサクレックの時とは比べ物にならないくらいの歓声が会場に響き渡る。

その歓声を聞いて俺のテンションは一気に上がる。


オンサクレックが待つリングへ上り、俺は観客を煽る。

「ウオー!たけうち~」

「きゃ~」

会場は既に満員御礼で全員が盛り上がっている様に感じる。

俺はふと観客席のある場所に目が留まった。

見覚えのある人物がそこに座っているが思い出せない。


レフェリーが俺とオンサクレックの間に立ち、注意事項などの説明が始まる。

俺はレフェリーにファイティングポーズを取った後、コーナーへ移動する。


「それでは第一ラウンド、ファイ!」

開始のゴングが会場に鳴り響く。試合開始だ!


俺は青コーナーからオンサクレックに向かってステップを踏みながら近付いていく。

オンサクレックは俺に軽く挨拶代わりのジャブを2発放つ。

俺はそれをガードで防ぎ、相手の次の動きを警戒する。

オンサクレックはステップを使いながら細かいジャブから始まるコンビネーションを駆使して相手を崩す攻撃を得意としている。

俺はオンサクレックがジャブからストレートへ移るタイミングを待っている。

オンサクレックはジャブでガードが開いた時、ストレートを打つフェイントを使う癖がある。

俺はそのフェイントにカウンターを合わせるための特訓をしてきたのだ。

だがチャンスは1度だけ。

もしカウンターを外してしまうと警戒してコンビネーションを変えてしまう可能性が高いのだ。


今だ!

俺はオンサクレックの連続ジャブでガードが開いた様に見せかけた。

するとオンサクレックは俺にストレートを放つモーションに入った。

きた!

俺はオンサクレックのストレートにカウンターを放つ!


ドン!

お読みいただいた方は出来れば評価をお願いします。

※何かしら反応があると執筆が捗ります!



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@iseyari0408

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