高校生編 36話 ~赤城遥~
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「遥にはオヤジをホテルまで誘導させる役をさせていた」
「・・・」
「ホテルに入って10分後に俺達が乱入してオヤジを脅す。有り金全部置いていくか警察に行くか選べってな」
「そうか」
まさか遥がそんな事をさせられているなんて。
だがなぜ前世の俺や啓介と付き合おうとしたんだ?
俺や啓介は金なんて持っていない、狙うなら別の人間にするはずだ。
「遥が啓介と付き合ったのもお前の指示か?」
「啓介?誰だそれは」
「俺のツレだ」
「そんな金の無さそうな奴を狙うかよ。・・・それにしても遥のやつ、そんな事をしてたのか」
どうやら啓介の件は野村が仕組んだものでは無かった様だ。
だとしたらなぜ?
これは本人に聞くしかないか。
これで大体の話が分かった。
俺は野村を解放しようと手を縛っている縄に手を伸ばす。
「もうこんなことは止めるんだな。次見つけたら本当に殺してしまうかもしれない」
俺は野村に殺気を放つ。
殺気にあてられたのか、野村は再び意識を失った。
「縄は解いておいてやる。もう一生俺の前に現れるな」
後ろを見ると野村の連れ3人も殺気にあてられて気を失っていた。
翌日
俺は啓介に昨日あったことを全て話した。
啓介は話を聞いた後、思いつめた顔で下を向いて拳を強く握る。
「おい啓介、申し訳ないがお前は野村に近付くな」
「アニキ! 俺も、俺も・・・」
「気持ちは良く分かる。だがお前が手を出すと折角のプロデビューが台無しになってしまうだろ」
そうなのだ。
啓介は真面目にボクシングに打ち込み、プロ試験に受かっていたのだ。
プロが素人に手を出すと大変なことになる。
どうにか気持ちを静めてもらうため、俺は啓介を説得した。
「分かりました・・・。アニキ!」
「ん?なんだ?」
「本当にありがとうございました!」
「あぁ。後は遥に詳しく聞くことになるんだがお前はどうする?」
「当然同席します」
「良いのか?お前が聞きたくないことも多く聞くことになると思うが」
「俺の気持ちは変わらないっす。全部受け止めます!」
「分かった。じゃあ遥を呼んできてくれるか?」
「分かったっす」
啓介は遥を呼びに教室へ向かっていった。
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